『破良観等御書』(佐後) | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 而(しか)るに提婆達多(だいばだった)が三逆罪は仏の御身(おんみ)より血をい(出)だせども爾前(にぜん)の仏、久遠実成(くおんじつじょう)の釈迦にはあら(非)ず。殺羅漢(しらかん)も爾前の羅漢、法華経の行者にはあらず。破和合僧(はわごうそう)も爾前小乗の戒なり、法華円頓(ほっけえんどん)の大戒の僧にもあらず。大地わ(割)れて無間地獄に入(い)りしかども、法華経の三逆ならざれば、いたう(甚)も深くあらざりけるかのゆへ(故)に、提婆は法華経にして天王如来(てんのうにょらい)とな(成)らさせ給(たま)ふ。
(平成新編1074・御書全集1289~1290・正宗聖典ーーーー・昭和新定[2]1605・昭和定本[2]1279)
[建治02(1276)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]