問(と)ふ、其(そ)の義を知らざる人唯(ただ)南無妙法蓮華経と唱(とな)へて解義(げぎ)の功徳を具(ぐ)するや不(いな)や。答(こた)ふ、小児(しょうに)乳(ちち)を含むに其の味を知らずとも自然(じねん)に身を益(やく)す。耆婆(ぎば)が妙薬誰(だれ)か弁(わきま)へて之(これ)を服(ふく)せん。水(みず)心無(な)けれども火を消し 火(ひ)物を焼く、豈(あに)覚(さと)り有(あ)らんや。竜樹(りゅうじゅ)・天台皆(みな)此(こ)の意(こころ)なり。重ねて示すべし。
(平成新編1114・御書全集0341~0342・正宗聖典0280・昭和新定[2]1651・昭和定本[2]1298)
[建治03(1277)年04月初旬"建治03(1277)年04月10日"(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]