返(かえ)す返(がえ)す御心へ(得)の上なれども、末代のあ(有)りさま(様)を仏の説かせ給(たま)ひて候(そうろう)には、濁世(じょくせ)には聖人(しょうにん)も居(こ)しがた(難)し。大火(たいか)の中の石の如(ごと)し。且(しばら)くはこら(堪)ふるやう(様)なれども、終(つい)には焼けくだ(摧)けて灰(はい)となる。賢人も五常(ごじょう)は口に説きて、身には振る舞ひがたしと見へて候ぞ。
(平成新編1171・御書全集1172・正宗聖典----・昭和新定[2]1730・昭和定本[2]1392~1393)
[建治03(1277)年09月11日(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]