『日眼女釈迦仏供養事(日眼女造立釈迦仏供養事・日眼女御書)』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

今の日眼女(にちげんにょ)は三十七のやく(厄)と云云。やくと申すは譬(たと)へばさい(賽)にはかど(廉)、ます(升)にはすみ(角)、人にはつぎふし(関節)、方(ほう)には四維(よすみ)の如(ごと)し。風は方よりふ(吹)けばよは(弱)く、角より吹けばつよ(強)し。病は肉より起これば治(なお)しやす(易)し、節(ふし)より起これば治しがた(難)し。家にはかき(垣)な(無)ければ盗人(ぬすびと)い(入)る、人にとが(失)あれば敵(かたき)便(たよ)りをう(受)く。やく(厄)と申すはふしぶし(節々)の如し。家にかきなく、人に科(とが)あるがごとし。よ(良)きひやうじ(兵士)を以(もっ)てまぼ(守)らすれば盗人をから(絡)めと(捕)る。ふし(節)の病をかねて治すれば命なが(長)し。
(平成新編1352・御書全集1187・正宗聖典----・昭和新定[3]1959・昭和定本[2]1623~1624)
[弘安02(1279)年02月02日(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]