『得受職人功徳法門抄』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 然(しか)るに、我が弟子等の中にも「未得謂得(みとくいとく)未証謂証(みしょういしょう)[未(いま)だ得(え)ざるを得たりと謂(おも)い、未だ証(しょう)せざるを証せりと謂えり」]」の輩(やから)有って、出仮利生(しゅっけりしょう)の僧を軽毀(きょうき)せん。此(こ)の人の罪報(ざいほう)具(つぶさ)に聞くべし。今時(こんじ)の念仏・真言・禅・律等の大慢謗法・一闡提(いっせんだい)等より勝(まさ)れたること百千万倍ならん。爰(ここ)に無智の僧侶、纔(わず)かに法華経の一品二品乃至(ないし)一部、或(あるい)は又(また)要文一十乃至一帖二帖等の経釈(きょうしゃく)を習(なら)ひ受けて、広学多聞の僧侶に於(おい)て同位等行の思(おも)ひを成(な)す。之(こ)の僧侶は是(か)くの如(ごと)き罪報を得(え)ん。無智の僧侶尚(なお)是くの如きの罪報を得ん。何(いか)に況(いわ)んや、無智の俗男俗女をや。又(また)信者の道俗(どうぞく)の軽毀尚(なお)是くの如し。況んや不信謗法の輩をや。
(平成新編0594・御書全集----・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0856・昭和定本[1]0631)
[文永09(1272)年04月15日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]