『松野殿御消息』(佐後)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 然(しか)るに在家の御身(おんみ)として皆(みな)人にく(憎)み候(そうろう)に、而(しか)もいま(未)だ見参(げんざん)に入(い)り候(そうら)はぬに、何(なん)と思(おぼ)し食(め)して御信用(ごしんよう)あるやらん。是(これ)偏(ひとえ)に過去の宿殖(しゅくじき)なるべし。来生(らいしょう)に必ず仏に成(な)らせ給(たま)ふべき期(ご)の来たりてもよを(催)すこゝろ(心)なるべし。其(そ)の上経文には鬼神の身に入る者は此(こ)の経を信ぜず、釈迦仏の御魂の入りかはれる人は此の経を信ずと見へて候へば、水に月の影の入りぬれば水の清(す)むがごとく、御心(みこころ)の水に教主釈尊の月の影の入り給ふかとたの(頼)もしく覚(おぼ)へ候。
(平成新編0951・御書全集1379・正宗聖典----・昭和新定[2]1431~1432・昭和定本[2]1141)
[建治02(1276)年02月17日(佐後)]
[真跡・京都妙覚寺外一ヶ所(10%未満現存)]
[※sasameyuki※]