浄蔵・浄眼は法華経をも(以)て邪見の慈父(じふ)を導き、提婆達多(だいばだった)は仏の御敵(おんかたき)、四十余年の経々にて捨てられ、臨終悪(あ)しくして大地破(わ)れて無間地獄に行きしかども、法華経にて召し還(かえ)して天王如来と記せらる。阿闍世王(あじゃせおう)は父を殺せども仏涅槃(ねはん)の時(とき)法華経を聞いて阿鼻(あび)の大苦を免(まぬか)れき。
(平成新編0717・御書全集1131・正宗聖典----・昭和新定[2]1048・昭和定本[1]0789)
[文永10(1273)年(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]