領家(りょうけ)の尼ごぜん(御前)は女人(にょにん)なり、愚癡(ぐち)なれば人々のい(言)ひをど(嚇)せば、さこそとましまし候らめ。されども恩をし(知)らぬ人とな(成)りて、後生(ごしょう)に悪道に堕(お)ちさせ給(たま)はん事こそ不便(ふびん)に候へども、又(また)一つには日蓮が父母等に恩をかほ(蒙)らせたる人なれば、いかにしても後生をたす(助)けたてまつらんとこそいの(祈)り候へ。
(平成新編0947・御書全集0895・正宗聖典----・昭和新定[2]1426・昭和定本[2]1135)
[建治02(1276)年01月11日(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]