されば此等(これら)をもって思ふに、貴女は治部殿と申す孫を僧にても(持)ち給(たま)へり。此(こ)の僧は無戒なり無智なり。二百五十戒一戒も持(たも)つことなし。三千の威儀一つも持たず、智慧は牛馬にるい(類)し、威儀は猿猴(えんこう)にに(似)て候へども、あを(仰)ぐところは釈迦仏、信ずる法は法華経なり。例せば蛇の珠(たま)をにぎ(握)り、竜の舎利を戴(いただ)けるがごとし。
(平成新編1377・御書全集1430・正宗聖典----・昭和新定[3]1998・昭和定本[2]1775~1776)
[弘安02(1279)年07月13日"弘安03(1280)年07月13日""建治03(1277)年07月13日"(佐後)]
[真跡・京都妙覺寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]