四に国とは、仏教は必ず国に依(よ)って之(これ)を弘(ひろ)むべし。国には寒国・熱国・貧国・富国・中国・辺国・大国・小国・一向偸盗国(ちゅうとうこく)・一向殺生国(せっしょうこく)・一向不孝国等之(これ)有り。又一向小乗の国・一向大乗の国・大小兼学の国も之有り。而(しか)るに日本国は一向に小乗の国か、一向に大乗の国か、大小兼学の国か、能(よ)く能く之を勘(かんが)ふべし。
(平成新編0271・御書全集0439・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0424・昭和定本[1]0243)
[弘長02(1262)年02月10日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]