御所労(ごしょろう)の由(よし)承(うけたまわ)り候はまこと(真)にてや候らん。世間の定めなき事は病(やまい)なき人も留(とど)まりがた(難)き事に候へば、まして病あ(有)らん人は申すにおよ(及)ばず。但(ただ)心あらん人は後世をこそ思ひさだむべきにて候へ。又後世を思ひ定めん事は私にはかな(叶)ひがたく候。一切衆生の本師にてまします釈尊の教こそ本にはなり候べけれ。
(平成新編0321・御書全集1493・正宗聖典----・昭和新定[1]0495・昭和定本[1]0319)
[文永01(1264)年12月13日(佐前)]
[真跡・神奈川由井氏外十ヶ所(10%以上40%未満現存)、古写本・日興筆 北山本門寺]
[※sasameyuki※]