『女人成仏抄』(佐前) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 提婆品に云はく「仏、諸(もろもろ)の比丘(びく)に告げたまはく、未来世の中に、乃至(ないし)蓮華より化生(けしょう)せん」等云云。此(こ)の提婆品に二箇の諫暁(かんぎょう)あり。所謂(いわゆる)達多(だった)の弘経(ぐきょう)は釈尊の成道を明かし、又文殊(もんじゅ)の通経は竜女の作仏(さぶつ)を説く。されば此の品を長安宮に一品切り留めて、二十七品を世に流布する間、秦(しん)の代より梁(りょう)の代に至るまで、七代の間の王は二十七品の経を講読す。其(そ)の後(のち)満法師と云ひし人、此の品法華経にな(無)き由(よし)を読み出(い)だされ候ひて後、長安城より尋ね出だし、今は二十八品にて弘まらせ給ふ。
(平成新編0344・御書全集0470・正宗聖典----・昭和新定[1]0522・昭和定本[1]0332)
[文永02(1265)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]