『新尼御前御返事』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 人疑って云はく、経論にな(無)きか、なければこそそこばく(若干)の賢者等は画像(えぞう)にか(描)き奉り、木像にもつく(造)りたてまつらざるらめと云云。而(しか)れども経文は眼前なり。御不審の人々は経文の有無をこそ尋(たず)ぬべけれ。前代につくりかゝぬを難ぜんとをも(思)うは僻案(びゃくあん)なり。例せば釈迦仏は悲母孝養のために■(=情-青+刀)利天(とうりてん)に隠れさせ給ひたりしをば、一閻浮提の一切の諸人し(知)る事なし。但目連尊者一人此をし(知)れり。此(これ)又(また)仏の御力なりと云云。
(平成新編0763・御書全集0905・正宗聖典----・昭和新定[2]1131・昭和定本[1]0866)
[文永12(1275)年02月16日(佐後)]
[真跡・愛知長福寺(10%未満現存) 身延曾存]
[※sasameyuki※]