大事には小瑞(ずい)なし、大悪をこ(興)れば大善き(来)たる。すでに大謗法(だいほうぼう)国にあり、大正法必ずひろ(弘)まるべし。各々(おのおの)なに(何)をかなげ(嘆)かせ給ふべき。迦葉尊者(かしょうそんじゃ)にあらずとも、まい(舞)をもま(舞)いぬべし。舎利弗にあらねども、立ちてをど(踊)りぬべし。上行菩薩(じょうぎょうぼさつ)の大地よりい(出)で給ひしには、をど(踊)りてこそい(出)で給ひしか。普賢菩薩(ふげんぼさつ)の来(き)たるには、大地を六種にうご(動)かせり。事多しといへども、しげ(繁)きゆへにとゞめ候。又々(またまた)申すべし。
(平成新編0796・御書全集1300・正宗聖典----・昭和新定[2]1137~1138・昭和定本[1]0877)
[文永12(1275)年"文永12(1275)年02月"(佐後)]
[真跡(断簡)・堺 妙国寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]