『松野殿御消息』(佐後)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 されば是(これ)を疑(うたが)ひし無垢論師(むくろんし)は舌五つに破(わ)れ、嵩法師(すうほっし)は舌たゞれ、三階禅師(さんがいぜんじ)は現身に大蛇となる。徳一(とくいつ)は舌八つにさ(裂)けにき。其(そ)れのみならず、此の法華経並びに行者を用(もち)ひずして、身をそん(損)じ、家をうしな(失)い、国をほろぼす人々、月支(がっし)・震旦(しんだん)に其の数をし(知)らず。第一には日天朝(あした)に東に出(い)で給ふに、大光明を放ち天眼(てんげん)を開いて南閻浮提(なんえんぶだい)を見給ふに、法華経の行者あれば心に歓喜し、行者をにく(憎)む国あれば天眼をいからして其の国をにら(睨)み給ふ。始終用ひずして国の人にくめば、其の故と無くいくさ(軍)を(起)こり、他国より其の国を破るべしと見えて候。
(平成新編0952・御書全集1380・正宗聖典----・昭和新定[2]1433・昭和定本[2]1142)
[建治02(1276)年02月17日(佐後)]
[真跡・京都妙覚寺外一ヶ所(10%未満現存)]
[※sasameyuki※]