『女人成仏抄』(佐前) | 細雪の物置小屋

細雪の物置小屋

御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 然(しか)る間、如何として三界を離るべきと申すに、仏法修行の功力(くりき)に依(よ)って、無明のやみ(闇)はれて法性真如の覚(さと)りを開くべく候。さては仏法は何(いか)なるをか修行して生死(しょうじ)を離るべきぞと申すに、但(ただ)一乗妙法にて有るべく候。されば慧心僧都、七箇日加茂(かも)に参籠(さんろう)して、出離生死は何なる教にてか候べきと祈請(きしょう)申され候ひしに、明神御託宣に云はく「釈迦の説教は一乗に留(とど)まり、諸仏の成道は妙法に在り、菩薩の六度は蓮華に在り、二乗の得道は此の経に在り」云云。普賢経に云はく「此の大乗経典は諸仏の宝蔵なり、十方三世の諸仏の眼目なり、三世の諸の如来を出生する種なり」云云。
(平成新編0345・御書全集0471~0472・正宗聖典----・昭和新定[1]0524・昭和定本[1]0334)
[文永02(1265)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]