法華経の第五に云はく「諸天、昼夜に常に法の為の故に、而(しか)も之(これ)を衛護(えいご)す」文。経文の如(ごと)くんば南無妙法蓮華経と申す人をば大梵天・帝釈・日月・四天等昼夜に守護すべしと見えたり。又第六の巻に云はく「或(あるい)は己身(こしん)を説き、或は他身(たしん)を説き、或は己身を示し、或は他身を示し、或は己事(こじ)を示し、或は他事(たじ)を示す」文。観音(かんのん)尚(なお)三十三身を現じ、妙音(みょうおん)又三十四身を現じ給ふ。教主釈尊何ぞ八幡大菩薩と現じ給はざらんや。天台云はく「即(すなわ)ち是(これ)形を十界に垂(た)れて種々の像を作(な)す」等云云。
(平成新編1543・御書全集0588・正宗聖典ーーーー・昭和新定[3]2215・昭和定本[2]1849~1850)
[弘安03(1280)年12月(佐後)]
[真跡・富士大石寺(70%以上100%未満現存) 身延曾存]
[秘・八幡大菩薩と梵天・帝釈の関係等]
[※sasameyuki※]