『四条金吾殿御返事(佛法王法勝負抄・告誡書)』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 御文(おんふみ)あらあらうけ給はりて、長き夜のあ(明)け、とを(遠)き道をかへりたるがごとし。夫(それ)仏法と申すは勝負をさき(先)とし、王法と申すは賞罰を本(もと)とせり。故に仏をば世雄(せおう)と号し、王をば自在となづ(名付)けたり。中にも天竺をば月氏という、我が国をば日本と申す。一閻浮提(いちえんぶだい)八万の国の中に大なる国は天竺、小なる国は日本なり。名のめでたきは印度第二、扶桑第一なり。仏法は月の国より始めて日の国にとゞまるべし。月は西より出(い)でて東に向かひ、日は東より西へ行く事天然のことはり(理)、磁石と鉄と、雷と象華とのごとし。誰か此のことはりをやぶ(破)らん。
(平成新編1175・御書全集1165・正宗聖典----・昭和新定[2]1760・昭和定本[2]1378)
[建治03(1277)年秋"建治03(1277)年"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]