或(あるい)はくび(頸)をきり、或はなが(流)さればとと(説)かれて、此の法門を涅槃経・守護経等の、法華経の流通(るつう)の御経にと(説)きつがせ給ひて候は、此の国をば梵天・帝釈に仏をほ(仰)せつけて他国よりせめさせ給ふべしとと(説)かれて候。されば此の国は法華経の大怨敵なれば、現世に無間地獄の大苦すこし心みさせ給ふか。教主釈尊の日蓮がかたうど(方人)をしてつみ(罪)し(知)らせ給ふにや。よもさるならば天照大神・正八幡等は此の国のかたうど(方人)にはなり給はじ。日蓮房のかたき(敵)なり。すゝみてなら(懲)わかし候はんとぞはやり候らむ。いの(祈)らばいよいよあ(悪)しかりなん、あしかりなん。恐々謹言。
(平成新編1199~1200・御書全集1302・正宗聖典----・昭和新定[2]1623・昭和定本[2]1292)
[建治04(1278)年02月13日"建治03(1277)年02月13日"(佐後)]
[真跡(断簡)・京都本能寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]