第一 法師功徳(ほっしくどく)の事
御義口伝に云はく、法師とは五種の法師なり、功徳とは六根清浄(ろっこんしょうじょう)の果報なり。所詮(しょせん)今(いま)日蓮等の類(たぐい)南無妙法蓮華経と唱へ奉る者は六根清浄なり。されば妙法蓮華経の法の師と成りて大きなる徳(さいわい)有るなり。功(く)も幸(さいわい)と云ふ事なり。又は悪を滅するを功と云ひ、善を生ずるを徳と云ふなり。功徳(おおきなるさいわい)とは即身成仏なり、又六根清浄なり。法華経の説の文の如く修行するを六根清浄と意得(こころう)べきなり云云。
(平成新編1775・御書全集0762・正宗聖典0467・昭和新定[3]2815・昭和定本[3]2675)
[弘安01(1278)年01月01日(佐後)]
[古写本・上 富士大石寺、下 京都要法寺]
[※sasameyuki※]