某(それがし)は愚癡(ぐち)の凡夫血肉の身なり。三惑(さんなく)一分(いちぶん)も断ぜず。只(ただ)法華経の故に罵詈(めり)毀謗(きぼう)せられて刀杖(とうじょう)を加へられ、流罪せられたるを以て、大聖の臂(ひじ)を焼き、髄(ずい)をくだき、頭(こうべ)をはねられたるになぞ(擬)らへんと思ふ。是(これ)一(ひとつ)の悦びなり。
(平成新編0268・御書全集0938~0939・正宗聖典----・昭和新定[1]0421・昭和定本[1]0239~0240)
[弘長02(1262)年01月16日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]