五に教法流布(きょうぼうるふ)の先後(せんご)とは、未だ仏法渡らざる国には未だ仏法を聴(き)かざる者あり。既に仏法渡れる国には仏法を信ずる者あり。必ず先に弘(ひろ)まる法を知りて後の法を弘むべし。先に小乗権大乗弘まらば後に必ず実大乗(じつだいじょう)を弘むべし。先に実大乗弘まらば後に小乗・権大乗を弘むべからず。瓦礫(がりゃく)を捨てゝ金珠(こんじゅ)を取るべし。金珠を捨てゝ瓦礫を取ること勿(なか)れ 已上。
(平成新編0271・御書全集0439・正宗聖典ーーーー・昭和新定[1]0424・昭和定本[1]0243)
[弘長02(1262)年02月10日(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]