夫(それ)小大定めなし。一寸の物を一尺の物に対しては小と云ひ、五尺の男に対しては六尺・七尺の男を大の男と云ふ。外道の法に対しては一切の大小の仏教を皆大乗と云ふ。「大法東漸(だいほうとうぜん)、通指(つうし)仏教、以為大法(いいだいほう)」等と釈する是(これ)なり。仏教に入(い)っても鹿苑(ろくおん)十二年の説、四阿含経(しあごんきょう)等の一切の小乗経をば諸大乗経に対して、小乗経と名づけたり。
(平成新編0704・御書全集0520・正宗聖典----・昭和新定[2]1026~1027・昭和定本[1]0769)
[文永10(1273)年(佐後)]
[真跡・小湊誕生寺外二〇ヶ所(10%以上40%未満現存)]
[※sasameyuki※]