□(=語句又は文章の欠落)さど(佐渡)の国より此の甲州まで入道の来たりしかば、あらふしぎ(不思議)やとをも(思)ひしに、又今年来てな(菜)つみ、水くみ、たきぎ(薪)こり、だん(檀)王の阿志仙人(あしせんにん)につかへしがごとくして一月に及びぬる不思議さよ。ふで(筆)をもちてつくしがたし。これひとへに又尼ぎみの御功徳なるべし。又御本尊一ぷくかきてまいらせ候。霊山浄土にてはかならずかならずゆ(行)きあ(合)ひたてまつるべし。恐々謹言。
(平成新編1220~1221・御書全集1335・正宗聖典----・昭和新定[2]1818・昭和定本[2]1494)
[弘安01(1278)年04月12日(佐後)]
[真跡(断簡)・京都本満寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]