干飯(ほしいい)一斗(と)・古酒一筒・ちまき(粽)・あうざし(青■[=麩-夫+少])・たかんな(筍)方々の物送り給(た)びて候。草にさ(咲)ける花、木の皮を香として仏に奉る人、霊鷲山(りょうじゅせん)へ参らざるはなし。況(いわ)んや民のほね(骨)をくだける白米、人の血をしぼれるが如くなるふるざけ(古酒)を、仏・法華経にまいらせ給へる女人の成仏得道疑ふべしや。
日月は地におち須弥山(しゅみせん)はくづ(崩)るとも、彼の女人仏に成らせ給はん事疑ひなし。あらたのもしや、たのもしや。
(平成新編1226・御書全集1390・正宗聖典----・昭和新定[2]1825・昭和定本[2]1501~1502)
[弘安01(1278)年05月01日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]