『上野殿御返事』(佐後)[真跡(断片)] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 十字(むしもち)六十枚・清酒(すみざけ)一筒(ひとつつ)・薯蕷(やまのいも)五十本・柑子(こうじ)二十・串柿(くしがき)一連送り給(た)び候ひ畢(おわ)んぬ。法華経の御宝前にかざ(飾)り進(まい)らせ候。
 春の始めの三日、種々の物法華経の御宝前に捧げ候ひ畢んぬ。花は開いて果(このみ)となり、月は出(い)でて必ずみ(満)ち、灯は油をさせば光を増し、草木は雨ふればさか(栄)う、人は善根をなせば必ずさか(栄)う。其の上元三(がんざん)の御志元一にも超へ、十字の餅(もちい)満月の如し。事々又々申すべく候。
(平成新編1446・御書全集1562・正宗聖典----・昭和新定[3]2075・昭和定本[2]1729)
[弘安03(1280)年01月03日"弘安03(1280)年01月11日"(佐後)]
[真跡・京都本圀寺(10%未満現存)]
[※sasameyuki※]