『開目抄 下』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 已上五箇の鳳詔(ほうしょう)にをどろきて勧持品の弘経あり。明鏡の経文を出だして、当世の禅・律・念仏者、並びに諸檀那の謗法をしらしめん。日蓮といゐし者は、去年九月十二日子丑(ねうし)の時に頸(くび)はねられぬ。此は魂魄(こんぱく)佐土の国にいたりて、返る年の二月雪中にしるして、有縁の弟子へをくれば、をそろ(怖)しくてをそろ(恐怖)しからず。み(見)ん人、いかにをぢ(怖)ぬらむ。此は釈迦・多宝・十方の諸仏の未来日本国、当世をうつし給ふ明鏡なり。かたみ(形見)ともみるべし。
(平成新編0563・御書全集0223・正宗聖典0122~0123・昭和新定[1]0814・昭和定本[1]0590)
[文永09(1272)年02月(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]