『日眼女釈迦仏供養事(日眼女造立釈迦仏供養事・日眼女御書)』(佐後)[曾存] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 御守り書きてまいらせ候。三界の主(あるじ)教主釈尊一体三寸の木像造立の檀那日眼女(にちげんにょ)。御供養の御布施、前(さき)に二貫今一貫云云。法華経の寿量品に云はく「或は己身を説き或は他身を説く」等云云。東方の善徳仏・中央の大日如来・十方の諸仏・過去の七仏・三世の諸仏、上行菩薩等、文殊師利・舎利弗等、大梵天王・第六天の魔王・釈提桓因王(しゃくだいかんにんおう)・日天・月天・明星天・北斗七星・二十八宿・五星・七星・八万四千の無量の諸星、阿修羅王(あしゅらおう)・天神・地神・山神・海神・宅神・里神・一切世間の国々の主とある人何(いず)れか教主釈尊ならざる。天照太神・八幡大菩薩も其の本地は教主釈尊なり。例せば釈尊は天の一月、諸仏菩薩等は万水に浮ぶる影なり。釈尊一体を造立する人は十方世界の諸仏を作り奉る人なり。譬へば頭をふ(振)ればかみ(髪)ゆるぐ、心はたら(働)けば身うごく、大風吹けば草木しづ(静)かならず、大地うごけば大海さは(騒)がし。教主釈尊をうごかし奉ればゆるがぬ草木やあるべき、さわがぬ水やあるべき。
(平成新編1351~1352・御書全集1187・正宗聖典----・昭和新定[3]1958~1959・昭和定本[2]1623)
[弘安02(1279)年02月02日(佐後)]
[真跡・身延曾存]
[※sasameyuki※]