賢人は八風と申して八つのかぜにをかされぬを賢人と申すなり。利(うるおい)・衰(おとろえ)・毀(やぶれ)・誉(ほまれ)・称(たたえ)・譏(そしり)・苦(くるしみ)・楽(たのしみ)なり。をゝ心(むね)は利あるによろこばず、をとろうるになげかず等の事なり。此の八風にをかされぬ人をば必ず天はまぼ(守)らせ給ふなり。しかるをひり(非理)に主をうらみなんどし候へば、いかに申せども天まぼ(守)り給ふ事なし。
(平成新編1117・御書全集1151・正宗聖典----・昭和新定[2]1752・昭和定本[2]1302)
[建治03(1277)年04月"建治03(1277)年"(佐後)]
[真跡・京都妙覚寺(10%未満現存) 身延曾存]
[※sasameyuki※]