『阿仏房御返事』(佐後) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 御状の旨委細(いさい)承り候ひ畢(おわ)んぬ。大覚世尊説きて曰く「生老病死」「生住異滅」等云云。既(すで)に生を受けて齢(よわい)六旬(じゅん)に及ぶ、老い又疑ひ無し。只残る所は病死の二句なるのみ。然(しか)るに正月より今月六月一日に至り連々此の病息(や)むこと無し。死ぬる事疑ひ無き者か。経に云はく「生滅滅已(しょうめつめっち)、寂滅為楽(じゃくめついらく)」云云。今は毒身を棄(す)て後に金身(こんじん)を受くれば豈(あに)歎(なげ)くべけんや。
(平成新編1229~1230・御書全集1317・正宗聖典----・昭和新定[2]1830・昭和定本[2]1508)
[弘安01(1278)年06月03日"建治03(1277)年06月03日"(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]