『南条殿女房御返事(八木書)』(佐後)[古写本] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

 八木(はちぼく・こめ)二俵送り給(た)び候ひ了(おわ)んぬ。度々の御志申し尽くし難く候。
 夫(それ)水は寒積れば氷となる。雪は年累(かさ)なって水精(すいしょう)となる。悪積れば地獄となる。善積れば仏となる。女人は嫉妬かさなれば毒蛇となる。法華経供養の功徳かさならば、あに竜女があとをつがざらん。山といひ、河といひ、馬といひ、下人といひ、かたがたかんなん(艱難)のところに、度々の御志申すばかりなし。御所労の人の臨終正念・霊山浄土疑ひなかるべし。
(平成新編1227・御書全集1547・正宗聖典----・昭和新定[2]1827・昭和定本[2]1504~1505)
[弘安01(1278)年05月24日(佐後)]
[古写本・日興筆 富士大石寺]
[※sasameyuki※]