『就註法華経口伝(御義口伝) 上 法師品』(佐後)[古写本] | 細雪の物置小屋

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御宗祖御開山遺文DBを中心に投稿します。
[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

第七 衣座室(えざしつ)の事
 御義口伝に云はく、衣座室とは法報応の三身なり。空仮中の三諦、身口意の三業なり。今日蓮等の類南無妙法蓮華経と唱へ奉る者は此の三軌(き)を一念に成就するなり。衣とは柔和忍辱(にゅうわにんにく)の衣、当著忍辱鎧(とうじゃくにんにくがい)是なり。座とは不惜身命(ふしゃくしんみょう)の修行なれば空座に居するなり。室とは慈悲に住して弘むる故なり。母の子を思ふが如くなり。豈(あに)一念に三軌を具足するに非ずや。
(平成新編1750・御書全集0737・正宗聖典0435・昭和新定[3]2782・昭和定本[3]2642~2643)
[弘安01(1278)年01月01日(佐後)]
[古写本・上 富士大石寺、下 京都要法寺]
[※sasameyuki※]