空に読み覚へよ。老人等は具(つぶさ)に聞き奉れ。早々に御免を蒙(こうむ)らざる事は之を歎くべからず。定めて天之を抑(おさ)ふるか。藤河入道を以て之を知れ。去年流罪有らば今年横死に値ふべからざるか。彼を以て之を惟(おも)ふに愚者は用ひざる事なり。日蓮が御免を蒙らんと欲するの事を色に出だす弟子は不孝の者なり。敢へて後生を扶(たす)くべからず。各々此の旨を知れ。
(平成新編0602・御書全集0139・正宗聖典----・昭和新定[1]0863・昭和定本[1]0638)
[文永09(1272)年05月05日(佐後)]
[真跡・中山法華経寺(100%現存)、古写本・信伝筆"日澄筆" 北山本門寺]
[秘・諸宗批判を内容とするため]
[※sasameyuki※]