『衆生身心御書(随自意御書)』(佐後)[真跡] | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

又此を供養せん人々は法華経供養の功徳あるべし。伝教大師釈して云はく「讃(ほ)めん者は福を安明に積み謗ぜん者は罪を無間に開かん」等云云。ひへ(稗)のはん(飯)を辟支仏(びゃくしぶつ)に供養せし人は普明如来となる。つち(土)のもちゐ(餅)を仏に供養せしかば閻浮提の王となれり。設(たと)ひこう(功)をいたせども、まことならぬ事を供養すれば、大悪とはなれども善とならず。設ひ心をろ(愚)かにすこ(少)しきの物なれども、まことの人に供養すればこう(功)大なり。何に況んや心ざしありてまことの法を供養せん人々をや。其の上当世は世みだれて民の力よわ(弱)し。いとまなき時なれども心ざしのゆくところ、山中の法華経へまうそう(孟宗)がたかんな(笋)ををく(送)らせ給ふ。福田(ふくでん)によきたね(種)を下(くだ)させ給ふか。なみだ(涙)もとゞまらず。
(平成新編1217・御書全集1595・正宗聖典----・昭和新定[3]1952~1953・昭和定本[2]1618)
[弘安01(1278)年春"弘安01(1278)年"(佐後)]
[真跡・富士大石寺(70%以上100%未満現存)]
[※sasameyuki※]