『一念三千法門』(佐前) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

智者は読誦に観念をも並ぶべし。愚者は題目計りを唱ふとも此の理に会ふべし。此の妙法蓮華経とは我等が心性、総じては一切衆生の心性八葉の白蓮華の名なり、是を教へ給ふ仏の御詞なり。無始より以来、我が身中の心性に迷ひて生死を流転せし身、今此の経に値ひ奉りて、三身即一の本覚の如来を唱ふるに顕はれて、現世に其の内証成仏するを即身成仏と申す。死すれば光を放つ、是外用の成仏と申す。来世得作仏とは是なり。略挙経題玄収一部とて一遍は一部云云。妙法蓮華経と唱ふる時心性の如来顕はる。耳にふれし類は無量阿僧祇劫の罪を滅す。一念も随喜する時即身成仏す。縦ひ信ぜずとも種と成り熟と成り必ず之に依って成仏す。
(平成新編0109・御書全集0415・正宗聖典----・昭和新定[1]0222・昭和定本[3]2038)
[正嘉02(1258)年(佐前)]
[真跡、古写本・無]
[※sasameyuki※]