『諸法実相抄』(佐後)(秘) | 細雪の物置小屋

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[参考]『日蓮大聖人の「御書」をよむ 上 法門編』著者・小林正博
発行所・株式会社第三文明社
『日蓮大聖人の「御書」をよむ 下 御消息編』著者・河合 一
発行所・株式会社第三文明社

経に云はく「能く竊かに一人の為に法華経の乃至一句を説かば、当に知るべし是の人は則ち如来の使ひ、如来の所遣として如来の事を行ずるなり」と、豈別人の事を説き給ふならんや。されば余りに人の我をほむる時は如何様にもなりたき意の出来し候なり。是ほむる処の言よりをこり候ぞかし。末法に生まれて法華経を弘めん行者は、三類の敵人有って流罪死罪に及ばん。然れどもたへて弘めん者をば衣を以て釈迦仏をほひ給ふべきぞ、諸天は供養をいたすべきぞ、かたにかけせなかにをふべきぞ、大善根の者にてあるぞ、一切衆生のためには大導師にてあるべしと、釈迦仏・多宝仏・十方の諸仏菩薩・天神七代・地神五代の神々・鬼子母神・十羅刹女・四大天王・梵天・帝釈・閻魔法王・水神・風神・山神・海神・大日如来・普賢・文殊・日月等の諸尊たちにほめられ奉る間、無量の大難をも堪忍して候なり。ほめられぬれば我が身の損ずるをもかへりみず、そしられぬる時は又我が身のやぶるゝをもしらずふるまふ事は凡夫のことはざなり。
(平成新編0666・御書全集1359~1360・正宗聖典----・昭和新定[2]0981・昭和定本[1]0726)
[文永10(1273)年05月17日(佐後)]
[真跡、古写本・無]
[秘・日蓮が相承の法門等]
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