今正月の始めに法華経をくやうしまいらせんとをぼしめす御心は、木より花のさき、池より蓮のつぼみ、雪山のせんだんのひらけ、月の始めて出づるなるべし。今日本国の法華経をかたきとして、わざわいを千里の外よりまねき出だせり。此をもってをもうに、今又法華経を信ずる人はさいわいを万里の外よりあつむべし。影は体より生ずるもの、法華経をかたきとする人の国は、体にかげのそうがごとくわざわい来たるべし。法華経を信ずる人はせんだんにかをばしさのそなえたるがごとし。又々申し候べし。
(平成新編1551~1552・御書全集1492・正宗聖典----・昭和新定[3]2224・昭和定本[2]1857)
[弘安04(1281)年01月05日(佐後)]
[真跡・富士大石寺(100%現存)]
[※sasameyuki※]