今週から高校2年生(女性:Hさん)の個別指導が始まりました。
勿論、自衛官採用試験の対策のための授業になります。
授業は「7日間完成! 一般曹候補生」を使って進んでいきます。
特に初日には、私はいろんなお話を交えながら授業をすることにしています。
運動部に所属しているHさんは、部活動は本当に一所懸命なようです。
その分、勉強にしわ寄せがきているようですが(笑)...
Hさんは、典型的な現役高校生・自衛官志願者のようでした。
ということで、その後、こんな会話が続いていきました。
私
「自衛隊の試験って、学校の成績は全然関係ないんだよ。知ってた?」
Hさん
「えっ、そうなんですか。赤点取ってたとしても大丈夫なんですか?」
私
「大丈夫。高校受験や大学受験の場合には調査書が必要になるので、学校の成績も”判断材料”になるんだけど、自衛隊の場合には調査書は必要ないので、成績が1番でもビリでも関係ないんだよ。」
Hさん
「えっ、調査書いらないんですか? 本当なんですか?」
私
「出願資格が『高卒』ではなく、純粋に年齢だけなので、学校の成績は関係ないんだよ。
実際、時々、高校を中退した人が教材を購入して合格して入隊しているし。
その代わり、本番の学科試験では、確実に点数を取るらないといけません。
とにかく1次試験は、本番の点数だけが判断材料になります。
なので、是が非でも1次ではしっかりと点数を取らないとダメです。
特に採用枠の少ない女性の場合には、1点の重みというのが本当に大切になります。
あとは、陸・海・空にもよるけど、部活の成績とか、他のいろんな活動でどれだけ頑張っていたとか、そういうものも2次試験以降での”判断材料”になったりするようです。
そういう意味では、今まで通り部活動に専念することも大切になってきますね。」
どちらかというと、これまで勉強を避けてきた感じのHさんは、学校の成績が関係ないということを聞いて安堵していたようでした。
そこで気分も新たにして頂き、初日の授業では、2次関数の「3基本形」と「完全平方形」の2ページ分をじっくりと学習して頂きました。
初めのうちは、完全平方のやり方がチンプンカンプンだったようですが、授業の最後では、複雑な式でもきっちりと式変形できるようになっていました。
そして授業の最後に、私は一言アドバイスをしました。
「一通り、式変形ができるようになりましたね。素晴らしいです。
でも、恐らく3日もすると、同じ問題をやっても途中でつまづいたり、できなくなったりしていると思います(笑)。
でも、みんな同じ、それが普通です。
大切なのは、とりあえず学習したことは忘れてもいいので、その分復習をやり直して、知識を定着させていくことです。
とにかく繰り返し学習して頑張っていきましょう。」
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今日は二十四節気の1つ「啓蟄」。
冬ごもりしていた動物や虫たちが地上に出てくる日です。
高3生は卒業式も終えて、新年度への準備を始める時節。
高2生は来たるべき新年度に向けて、もう一度スケジュール等の再確認をする時節。
大学3年生は就職活動が3月1日より解禁となりました。
自衛官を目指す方も、来たるべき9月の採用試験に向けて、やれることから1つずつ準備を始めていきましょう!