恐ろしいほどの円安・ペソ高ですね。

この記事を書いている時点で

1ペソ、9円越え!?

鼻血ドボドボ、貧血で倒れそうです。

 

さて、この記事は現地採用で働きたい人より

むしろ採用する側の、駐在員に

ぜひ見てもらいたい。

(到底、無理だろうけど。笑)

 

こんなに円安だと、

現地採用の給与を日本円に換算して

「めっちゃ給与払ってるじゃん!」

って勘違いしやすいところ。

 

しかーし!

 

メキシコ国内では大幅なインフレで

むしろペソの価値は下がっている

 

それを踏まえた上で、

今、メキシコシティで暮らすには

最低いくら、給与が必要か

について自由研究していきたいと思います。

 

誰得?いやいや、完全な自己満です。

故に、計算や前提がガバガバですが

大目に見てあげてください…

 

 

シティでの生活費

 

まず、必要な給与を考えるには

生活費を知る必要がありますね!

手前味噌にも程がありますが

 

私が昔書いた記事を元にさせていただきます。

当時の生活費に適当に見つけた

メキシコシティーのインフレ率。

(しかも2023年Q2分しかなかったので

2年間、同じインフレ率と仮定。)

←すでにガバガバ。笑

https://www.sedeco.cdmx.gob.mx/storage/app/media/uploaded-files/inflacion-de-la-cdmx1.pdf

私の記録は夫婦2人分だったので

それを1人分にして、インフレ率を加味。

すると、月々の生活費、9,621.90ペソ。

1人だと割高なこともあるでしょうから

軽く四捨五入して

月々、10,000ペソほどの生活費が必要

ということになります。

 

家賃

 

さて、シティで高いと言われる

アパートの居住費。

今回はJuarez地区に住むと仮定します。

・飲屋が多くて夜うるさいらしいが

 ほどほど安全なはず?

・日系企業のあるReforma・Polanco

 にある程度近い

という特徴のある地区です。

 

まず、現地採用で一人暮らしはほぼ不可能

なぜなら、それくらい家賃が高いからです。

Inmuebles24というサイトで

『寝室1部屋』の条件で探しても

出てくるのは大体家賃20,000ペソ程度。

(異常に安いのもありましたが

それは、もはや怪しい。)

 

では、ルームシェアとしましょう。

寝室3つの部屋で3人で住むとして

ちょうど良さそうな規模の物件を選択。

賃料は28,000ペソ+管理費15,000ペソ

=33,000ペソ

これを3人で割ると

賃料は1人、月々11,000ペソとなります

*これも、都合よく

物件+ルームメイト2名

が見つかった場合です。

もしルームメイトが突然出て行っちゃったら

次のルームメイトが見つかるまでは

+5,500ペソ追加料金となります。

 

一時帰国費用

 

たまには日本にも帰りたくなるはず!

毎年帰国なんて、贅沢はできませんから

2年に1度、帰ることとしましょう。

 

飛行機代金とお小遣いが必要ですね。

なるべく安いフライトを求めて

オフシーズンだろう10月に帰るとして

お小遣いは10万円ぐらい?

飛行機代:28,525ペソ

お小遣い:10,670.82ペソ

 

これを2年かけて貯金していくためには

月々1,633ペソを貯めていく必要があります。

 

毎月の支出合計

 

これらをまとめると

毎月、22,633ペソが最低でも必要です。

そして、これは

カンクンなどの楽しい旅行もいかず

豪華な外食も全くせずの

最低限の生活ラインです。

 

必要な給与レベル

 

とりあえず毎月、22,633ペソよりは

高い給与が必要であることが

わかりましたね!

 

まず、考えなければいけないのは

メキシコは所得税が高いということ。

詳しい計算方法はこちら。

 

たまーに見かける、

『給与:25,000ペソ』

という恐ろしい給与レベル。

 

これ、手取りいくらになるか

ご存知でしょうか?

 

これから

・ISR(所得税)

・IMSS(健康保険料)

が引かれます。

IMSSはうまく計算ができなかったので

私の現地採用時代の金額をそのまま使いました。

 

 

給与25,000ペソの場合、

手取りで貰えるのは20,441ペソのみ。

2,000ペソほど、赤字になる計算です。

 

額面で30,000ペソでやっと

生活費をカバーできる程度。

 

35,000ペソあれば、月々4,200ペソ程度の黒字。

何かとトラブルの多いメキシコ。

例えば、

・ルームメイトが出ていっちゃった!とか

・慢性的なお腹の不調で

 病院にかかることになっちゃった!とか

不測の事態に襲われたとしても

この水準の給与を貰えていて、

かつ堅実に貯金をしておいてあれば

なんとか対応できそうです。

 

「うちの会社は高額医療保険が

福利厚生にあるから〜」

と思っている、あなた!

これは後に費用を返金してくれる仕組みなので

始めの支払いは自分でしなければいけないのです。

 

 

結論

 

 

なので、個人的には

 

最低、給与は35,000ペソはあってほしい

特に、

・スペイン語中級以上

・英語上級

とか、高い能力を求めているのならば尚更、

その人には最低限以上の暮らしを

する権利があるべきだと思うのです。

 

適正な給与を提示することは

その人の能力、経験への

敬意の示し方のひとつです。

 

どうか、給与を日本円で換算せず

「会社の現地採用職員たちに

ちゃんと適正給与を払えているか」

考えてもらえる機会があればいいな、と思います。

 

元現地採用職員として

ちょっと熱くなってしまいました!てへ

現地採用職員の皆さんにとって

メキシコが前向きに働ける国でありますように

自らは挫折した身ながら、願っております。

 

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