今日は全国的に快晴でしたね。

あ、よその地域は知らないので、

違うかもしれませんが^^


今日はほんわか陽気に誘われて、

仕事中にもかかわらず、ドライブです。

あ、そうじゃありません。

デイサービスに通う男性が

「今日は田植えじゃけ、行けん」と

言うので、どんな様子か

見に行ってみました。


あ、仕事がヒマだから、じゃなく、

どんな様子か、見に行っとくれ

できたら写真も撮ってくれ、

とデイサービスに頼まれて

行ってみたんです。



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どうですか?

快晴でしょ^^


田植えって、もう終わっている時期だと思ったので、

「だいぶ遅いですね。」と、言うと

「このへんはな、いっつもこの時期だわいな。」と

教えてくれました。

その昔、この地域は農業が盛んで、この時期になると、

近所中がこぞって、いっせいに田植えをしたと言います。


この地域には田んぼが何枚もありますから、

いっせいに田植えしたその昔の風景は

まるで、お祭りのような賑わいだったんだろうなあ、

と、思いました。


だから、この男性も田植えの時期になると血が騒いで、

「デイサービスなんか行ってられるか!」

みたいなことじゃないのかな、と思いました。


「昔はな、手伝いに来てもらう人には

みんな朝、昼ご飯を出してやったがな。」


「うちが一番田んぼを持っとるだで。」


暑くもなく、寒くもなく、

ちょうど良い日光浴でした。


この男性、飽きずに午前中は

田植えの様子を眺めているつもり

だそうですよ。


あ、私はそんなにつきあえませんから、

10分ほどで帰りましたけどね。


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あ、ケアマネって、楽な仕事してんな、

って思ってませんか?^^

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(前回はこちら 。)


「じゃあ、できないことをもう一度言ってみましょうか…」。

私が意を決して、もう一度チャレンジしてみることを提案しました。


「そう、そうしてくれる?このイスは危ないけ。

だけ、食堂のイスにすれば良いのになあ。」

お嫁さんはさっきから同じことしか言いません。



だから、本人に言ってよ^^;








私たちは再び、ジャングルの奥地へ足をすすめることにした…


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「小杉さん(仮名)、回るのを止めるのはやっぱり無理ですわ。

…どうしても、このイスのほうがええ?」

小杉さんの唇は少し震え、怒りが収まらない様子。


「このイスは頭まで背もたれがないけ。首を支えてもらわんと座れんだけ。」

(何度も言ってるだろう…)という表情。

しかし、他人様だからそんなに厳しくも言えない、

そんな感じが見てとれました。






でもまあ、しかし、確かに食堂のイスだと、

くつろいでTVを見たりすることはできんわな。



でも、座面が低く、回転するイス。

立ち上がるときには誰かの手を借りないといけない

煩わしさから本人も解放されたいだろうに…。




「これはな、いろいろ思い出があるだけ…」と、

小杉さんは自分の心を落ち着けるように

ゆっくりと話し始めました。

聞くと、これは還暦のお祝いに、

息子さんから送られたプレゼントだったらしい。

だからよけい愛着があって手放せないのだ、と。





…そうか、そうだったのか。



今95歳の小杉さんが還暦の頃から使っているということは、

実に35年にわたってこのイスに座り続けていたんだ。

なかなか、他のイス、というわけにはならないだろうな。





う~ん、でも、どうする。






「そうですか?そしたらこれが…」

業者さんがおもむろにカタログを開き始めました。

「これなんかどうでしょう…。」


















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(実物とは違います。写真はイメージです。)


(昇降座いす。福祉用具貸与。)


「これなら立ち上がりもしやすいですし、

頭も支えてくれますし。」





「お、これならええわ♪」








なんだよ、あっさりしてるんだね^^;













数日して、小杉さんに会いました。


「どうですか?使い心地は?」



「ええで。立ちやすいしな、ちょっと固いけど。」と

ご満悦の顔でした。






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本日のミッション、完了。

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(※写真はイメージです^^

     特に意味はありません)



私たちが部屋に入ると、主の小杉さん(仮名)が

ベッドからのっそり起き上がりました。



「あの~、小杉さん…。」



「なに?」




「てすりのことを頼まれてきましたよ。」

私は、サイコーのスマイルをして近寄り、

まずは抵抗の少ない手すりのことを話し始めました。




「うん、ここにあればええなあ。」。



ベッドに腰かけて、手振りをして手すりがついたことをイメージしながら、

うなずく小杉さん。




“よしよし、この調子なら…。”次の一手。

いよいよ本丸の回転イスの撤去を…。




「いけんわいっ、いけん、いけん。

  そのイスじゃないといけんだがな!」ヾ(。`Д´。)ノ




一気に目つきが変わりました。豹変です。


「小杉さん、このイス、回転するでしょ。危ないから…。」



「いやいや、回るところをこう…。何かで留めて…。」小杉さんも

“こうすれば絶対に今のイスが使える”ビジョンを展開しました。
回転する軸を何かで止めれば問題なくそのイスが使える、というのです。




きっと私たちが来る前から、何度も家族とこんなやりとりを

行っていたのでしょう。
小杉さんも言葉に詰まることなく、反論を述べました。




…う~ん、困ってしまった…。


途方に暮れる、ハハ、ハ…(^▽^;)業者さんと私σ(^_^;)ポリポリ




「だけな、何かで留めたら座れるけ。ちょっとやってみてや。」。

小杉さんの信念は決して揺らぐことはありません。



「う~ん、分かりました。なら、ちょっと見てみますわ。」。


次の一手に行き詰まった私は、イスを持って部屋を出て、

狭い廊下のちょっと広くなったところでふたたび3人で作戦会議です。



「いくら留めても、ぐらつきは出てしまうでしょうね。」と、

その修理が困難だという業者さん。



う~ん、それを本人に言って欲しい。



しかし、若かりし頃、過酷な陸地戦を生き抜いてきた元兵士の

小杉さんに対峙して正論を述べることはとてもとても困難なことなのです。

小杉さんから見て、よほど気の置けない存在でなければ…。



…さて、どうする、どうなる、川口浩探検隊。



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続く 。)



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