NFLのチャンピオンを決める

今シーズンの「スーパーボウル」。

試合は、いよいよ明日に迫まりました。

 

私は

350年に1回しかない非常にレアな今回の「スーパーボウル」

のために、明日を公休にしてもらいました。(笑)

明日の朝、8時30分キックオフです。

 

みなさんにもこのアメフトに

興味を持ってもらうために、

「違いがよく判らん」と言われる

ラグビーと比較してアメフトの

ルールをお伝えします。

 

いちばん基本的なミッションは、

どちらも「相手ゴール」にボールを運ぶ、

というものです。

つまり、「陣取りゲーム」です。

相手陣地に近づけば近づくほど良い、

ということです。

 

その攻め方ですが、

①走る、②パスする、③キックする

の3つの方法しかないのは

ラグビーもアメフトも一緒です。

 

まず、①走る攻撃ですが、

ラグビーはボールを持った選手が

敵選手を交わして走るのが基本ですが、

アメフトの場合は、ボールを持った選手が

走りやすいように、ほかの味方の選手が

走路を開けます。

 

この図は、白いユニフォームの攻撃側が

誰が誰をブロックして手前の44番の選手を

走らせるか、という作戦を表しています。

 

逆に守備陣から見ると、

ラグビーはボールを持った選手にしか

タックルできませんが、

アメフトは誰にタックルしても良い

というルールです。

だからラグビーと違って、

桁違いにタックルの回数が多い。

 

そのため、かどうかわかりませんが、格好は

ラグビーはジャージだけなのに比べて

 

 

 

アメフトは、ヘルメットや肩パットなど、装備が豊富です。

そうじゃなきゃ体がもたないんじゃないか、と思うのです。

 

次に、②パスするときは

ラグビーは必ず後ろにパスしないといけません。

「スローフォワード」という反則になります。

しかし、アメフトは1回だけ「前パス」が

許されています。ですから、アメフトは

フィールドの半分くらいをパスで

一気に前進することができます。

 

じりじり進むのがラグビーの面白さでもありますが、

一気に陣地を進められるこのルールは、

実に合理的でアメリカらしいところです。

 

最後に③キックする場合ですが、

ラグビーはキックしたあとも

攻撃を続けることができますが、

アメフトはキックすることで、

陣地を挽回する代わりに相手に

攻撃権を与えることになります。

 

ひとつ大事なことを言いましょう。

アメフトは4回の攻撃で10ヤード(約10メートル弱)

進まなければ、相手に攻撃権が移ります。

それが分かるようにフィールドには

10ヤードラインが引かれています。

 

「4回の攻撃で」と言いましたが、

ほとんどの場合、3回の攻撃で

10ヤード進めるようにプランを立てます。

進めなければ4回目の攻撃はキックを

選択して陣地を挽回するわけです。

 

しかし、そのあとは相手に攻撃権が必ず移りますから

攻撃側が③キックする展開になると

そのチームの攻撃は失敗に終わった、と言えます。

(4回目の攻撃でのキックを「パント」と言います)

 

ちなみに1回の攻撃が終わる時は、

Ⅰ)ボールを持った選手が膝をつく、倒れるとき。

Ⅱ)パスが通らないとき。

 

Ⅰ)の場合は、膝をついたところから、

Ⅱ)の場合は、パス攻撃を始めた場所に戻って、

次の攻撃に移ります。

 

こうして、自分の攻撃権を保持しながら

相手ゴールに向かっていくのですが、

急に攻撃権が移るシーンがあります。

 

それが、①ファンブルと②インターセプトです。

 

①ファンブルというのは、ボールを保持している

選手がボールをこぼすこと。

相手に確保されたらその地点から相手チームの攻撃に。

白の選手がタックルを受けて思わず

ボールをこぼしてしまっている場面です。

このあと、紫の選手にボールを抑えられて

しまうと攻撃権が移ります。

 

そして、②インターセプトは投げたパスを

奪うこと。奪った所から相手の攻撃に。

黒の選手の攻撃でしたが、パスを奪われた瞬間です。

これも攻守交替の一場面です。

 

相手ゴールの近くでこれが起きたときは大喜びです。

攻撃側だったら頭を抱えてしまいますがね。

 

最後に得点の仕組みを伝えましょう。

相手ゴールまでボールを運ぶと「タッチダウン」で

6点です。タッチダウンの後のキックで1点追加されます。

 

残念ながらタッチダウンまでいかなくても、キックで

この四角の枠の間を通せれば

「フィールドゴール」成功となり、

3点もらえます。

 

タッチダウンはそのあとのキックと合わせて

7点、フィールドゴールは2回成功しても6点。

フィールドゴールばかりだと3回攻撃権がないと

1回のタッチダウンに追いつけなくなっています。

この絶妙な得点の仕組みがアメフトの

面白さでもあります。

 

実は、ラグビーは昔はトライ4点、そのあとのキック2点

合計6点で、ペナルティーキック2回と同じ得点だった

のですが、今はトライが5点。トライの価値を上げています。

これはアメフトの得点システムを習ってのものではないか、

と勝手に推測しています。

実はアメフトは1回のタッチダウンで8点取れる方法も

あるのですが、今日はここまで。

 

 

どうでしょう、アメフト見たくなったでしょう?(笑)

月曜日、朝8時30分。仕事を休んでも見る価値あり!

ですよ^^v