「介護につかえる体のしくみとはたらき」 では、

毎日更新にがんばっていますが、

時折こちらで書きたいこともあるので、

今日はこちらで^^


放送は3月ごろだったでしょうか。

NHKスペシャルで「アイスマン」

という番組をしていました。


とあるイタリアの山頂で

冷凍ミイラが見つかりました。

ちょうどその年は温暖で、

積雪が少なかったから、という。

その冷凍ミイラのことを

「アイスマン」と呼んでいます


そのミイラがいつごろのものか

調べてみると、約5300年前とのこと。


世界の4大文明のなかでも

もっとも古いメソポタミア文明が

興った頃だそうです。


そのミイラの価値がどれほどのものかというと、

エジプトでもミイラが何体か見つかっていますが、

腐敗を防ぐために内臓を取ってしまったりなど、

人的な処理が施してあるのに比べて

アイスマンは亡くなった状態そのまんまで

現在に至っている、ということです。


そんなミイラ、

過去に見つかったことがない

らしいです。

5300年の時を超えてきた

人体なんですね。




この放送は、アイスマンを解剖して

その時代の人々がどんな暮らしをしていたか

ということを探る、というものでした。


最近、こんな内容のものに

すごく惹かれてしまうんですよね~♪




それで、

どういうことが分かったか

ということですが、

私が印象に残ったものが

3つあります。




ひとつめは食生活について。


アイスマンの腹部を切ると

亡くなる直前に食べていたであろう

食べ物が出てきました。


内容を調べると、鹿の祖先の肉類、

小麦を焼いたパンのようなもの、

香草(ハーブ)です。


「パンのような加工品を作ったり、

肉の臭みを消すためか、

ハーブを使ったりしていたことが分かり、

意外とうまいものを食べていたと思います」

と、研究者は言っていました。




ふたつめは医療について。


アイスマンの体にはいつくかの

入れ墨のような跡がありました。

その部分を調べてみると、

東洋医学の鍼治療のツボに

非常に近い部分だと分かりました。


さらにレントゲンをかけてみると、

腰椎すべり症と診断できるような

レントゲン写真がとれました。


鍼治療は2000年前ぐらいに

現在の中国あたりで体系化された

ものということでしたが、

それが、すでに5300年前に

行われていた、ということ。




そして、最後は社会生活について。


アイスマンが山頂で亡くなった理由は

背後から弓矢で撃たれたからの

ようでした。

不自然な形で横たわっていた

アイスマンの左肩には矢じりが

残っていました。


その場で亡くなるまで、アイスマンは

追っ手から逃げていたものと

推理されました。


何が原因で争いが起こったのか

そこまでは知るよしもありませんが、

当時から人間はすでに集団を作って

生活をしていたのだろう。

ということは、人間同士でなんらかの

コニュニケーション手段が発達していたり

協働で狩りをしたりと、高度に知的な活動が

すでに始まっていた、と。


そんなに昔から争いごとがあったとは、

なるほど、

わが家でもケンカが絶えないわけです(笑)





定説では、4大文明の興った地域以外は

獣のような生活を送っていたであろう

と思われていたのが、この研究で

くつがえるかもしれない、と言っていました。




…というわけで、興味を持った方は

本日深夜にETV特集で放送される

そうですので、ご覧になってみてください。


「アイスマン ~5000年前の男は語る~」



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