「お父さん、このTV
おもしろそう」。
長男が新聞のTV欄を
見せて、そう言いました。
「待機者4000人。
驚愕の学習塾はここだ」。
待機者4000人。
介護保険が始まった頃の
特養でもそんな数の待機者、
なかったですよね(笑)
と、いうことでTVをつけました。
その塾のトップは
こう言いました。
「自分でメシが食える
人間を育てたい」と。
一流大学を卒業しても
一生の安定を得られる
保証はどこにもない。
だから、「自分でメシが食える
人間を育てる」んだ。
だからといって、料理を教える
塾ではありませんよ(笑)
今年、夏休みには、
2泊3日の冒険旅行が
企画されました。
小学校3年生ぐらいの
子どもたち。人数としては
100人ぐらいでしょうか。
この旅行には参加条件があって、
まわりには1人の知人・友人なし。
もちろん、親の同行もない。
携帯は持たせない。連絡ダメ。
そしてゲームもダメ。
旅行先はどっかの山奥。
とある1日のスケジュールは
「川上り」。いわゆる渓谷
のようなところを泳いだり
切り立った崖に登ったり
するのです。
経営者はこう言いました。
「命だけは絶対守るから
骨折までは許してほしい」。
完全、やばいっすよ(苦笑)
同行する塾の先生たちも
見守りだけはするけれど
「ああすればいい、こうすればいい」
なんてこと、一切言いません。
誰に頼ることもできない
子どもたちは、それでも、
自分たちで考え、仲間に
指示し、応援して、指定された
ゴールに向かって進んでいき、
やがて歓喜のゴール…。
旅行に行く前と行った後で
子供にどんな変化があったか。
一番やんちゃなA君の家では。
「言わなくても、家の手伝いを
してくれるようになったんですよ。
部屋の掃除なんか言わなくても」。
一緒にTVを見ていた
長男が逃げだそうとしていたので
首根っこをひっつかまえました(笑)
おまえも冒険旅行に参加するか~?
私はしがないサラリーマン。
組織の方針に従っていれば、
一定の生活は保証されます。
というのは、先ほど言ったとおり、
今や幻想であります。
しかし、やっぱりサラリーマン。
切迫したものがないんですよね~。
経営者をやっている後輩にも
その昔に言われました。
「田中さん、自分で稼げる方法を
何か考えておいたほうがいいですよ」。
別に、個人ケアマネ事業所を
立ち上げるという話じゃないですけど。
人は必ず誰かに寄りかかって
生活が続けられるんですけど、
寄りかからないように努力することが
たとえサラリーマンでも意識しなければ
いけないことだな、と思いました。
のほほ~んと日々を過ごすのではなく、
どんなことでも考えて、仮説を出して
実践して、検証する。
自分に負荷をかけることで
骨は強くなり、筋肉が太くなる。
昨日の話 につながりました(笑)
どれだけ自分は助けられているか。
もっと実感したほうが良い、と。