(前回はこちら 。)
胸の壁側と肺側にはそれぞれ膜が張っています。
その膜は胸膜と呼ばれています。
2つの膜の間にはわずかに液体があるだけです。
肺がふくらんだりする時に潤滑油の役割を果たすそうです。
そこに空気が入り込むと胸郭の動きにつられて膨らむ肺が
膨らむことができなくなってしまいます。
陰圧になっていないといけないのです。
真空、みたいなもんですね。ちがうか?
胸膜が破れるなどして呼吸できない状態を“気胸”といいます。
反対に液体が必要以上に入ってしまうこともあります。
それを“胸水(きょうすい)”と言います。
空気が入ってもいけない、水が多くてもいけない。
そういうことらしいですよ。
なぜ水が多く入っているといけないか、というと、
水の多く入った部分が肺を押してしまうからです。
肺は空気の入ったゴム風船みたいなものですから、
押されればいくらでも凹むでしょう。
凹んだりすると、そこには空気が入らない。
呼吸がしづらくなりますよね。呼吸困難になります。
その胸膜に血液が貯まると“血胸(けっきょう)”、
膿が貯まることを“膿胸(のうきょう)”と言うそうです。
肺の病気になると、“胸水”が貯まりやすいと聞きますが、
あのメカニズムはどうなんでしょうね?
体の弱ったところは循環が悪くなり、水がたまりやすい、
という程度の認識なんですが、実際のところはどうなんでしょう。
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