今日のTVで、前科7犯だった過去を持つ
神父さんの話を見ました。
ブログ もしておられました。
新藤さんは服役中に友人から聖書を送られ、
神学校に入り、神父になられたそうです。
そして現在は、犯罪を犯してしまった人たちを
更正させようと献身的な活動をしておられるようです。
こういう話がありました。
21歳、男性。窃盗の罪で懲役1年6ヶ月、
執行猶予4年の判決が下されていました。
現在、男性は新藤さんの協会に住み込みしています。
新藤さんは男性を更正させるために寝食を共にしています。
そして更正するためには職に就かなければならないと、
知人を訪ねて働き先を探していました。
そして、ようやく見つかった解体現場の仕事。
日給は9,000円。
でも、新藤さんはその稼いだお金を男性に渡せませんでした。
それはなぜか、というと浪費してしまう心配があったから。
男性には窃盗したときに店のガラスなどを割った弁償、
約20万円を返済できないでいました。
男性は新藤さんとずっと一緒に行動していましたが、
ある日、住み込みを始めてから、
初めて1人で街に出かけました。
出かけたところはその昔、男性がよく行っていた街。
よく行っていた洋服屋さんを何軒か回りました。
しかし、結局使ったお金は昼食のラーメンのみ。
「欲しいけど、買わなかった。」と男性。
その夜、新藤さんは男性のことを信頼して
今まで預かっていたお金を男性に託しました。
…そんな話です。
自分の身の丈が分からないまま、お金を使い込む。
これは、なかなか直らないことですね。
私自身も自分のことを振り返ってみるとそう感じます。
人それぞれの経済観念がありますからね。
贅沢をしてきた人がお金を失ったとしても、
なかなかそれに見合ったお金の使い方をするのは難しい…。
ふとこんな人を思い出しました。
1年半前まで私が担当していた人です。
現在は別の事業所のケアマネに頼んでいる人です。
その家も経済的には裕福ではありませんでした。
要介護2の男性の年金で家族4人を養っていました。
しかし、息子夫婦は仕事をしない。長続きしない。
しかし、室内犬や猫を飼っている。犬に洋服も着せている。
自家用車も中古車だけど、3ナンバーの燃費の悪そうな車。
いいんですけどね。人の生活にいちいち文句は言わないんですが。
ただ、介護サービスの利用料は払って欲しかった。
サービス事業所への未払いが10数万円になってしまいました。
そして、その利用者さんは利用料が払えないために
介護サービスを受けられなくなったのです。
その事業所は私の事業所と併設だったので、
縁を切りたいと思った息子はケアマネを替え、
別な事業所のお世話に…。
その時の未払金は、今も少しずつ支払われていますが…。
この先何年かかるか、というような金額です。
TVを見て、改めて経済観念を変えることは難しいなあ、と思ったわけで。
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