結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -8ページ目
「主賓のスピーチは、
両家でやってもらわなきゃ
ダメですか?」
このご質問。
新郎・新婦さんとの打合せの際に
意外と受けるんです。
今日はこの質問を受けた際に、
私が新郎・新婦さんへ
お伝えしていることを
綴っていきますね。

スピーチは、
両家で必ず一人ずつ立てなくても
全然大丈夫です!
結婚式でのお祝いの挨拶である
「祝辞(スピーチ)」
そもそもの話をすると「祝辞」は、
新郎・新婦さんが招いたゲストの中で、
「一番社会的地位が高い人」
とされる「主賓」の方にお願いするのが
一般的なんです。
そう、あくまでも「一般的」
今の結婚式は、新郎・新婦さんによって、
招待するゲストの顔ぶれは必ずしも
画一的ではなくなっています。
なので、祝辞に関しては、
「両家で一人ずつお願いしなくてもいい!」
と私は痛感しています。

なんなら、
主賓として祝辞をお願いする方は、
「心から、この人からのお祝いの言葉が
聞きたい!」
そう思える方にお願いするというのも
いいんじゃないかなぁ・・・と
私は本気でそう思っているんです。
最近は、職場の上司は招待せず
同僚のみを招くという新郎・新婦さんも
と~っても多くなっています。
そんな時は、
無理に「主賓」という立場の方を立てずに、
祝辞を兼ねて乾杯の発声を
親族のおじ様や友人にお願いする
という方法も全然ありですよ。
そして、もう一つ大切なこと。
もし「主賓」のいない結婚式にする
という場合には、
事前に両家の親御様にそのことを
伝えておくことを超絶おススメします。

こういうことの考え方って、
人それぞれ価値観が異なるんです。
人間は、自分の見聞きしてきたものが、
常識だと考えるものですしね。
結婚式のスタイルも
多様化してきているものの、
まだまだ結婚式は「こうあるべき」
という考え方があるのも事実です。
だからこそ、
結婚式準備中に新郎・新婦さんの
意向をしっかり伝えておくと、
親御様の考えを知ることもできるし
「こういう結婚式にするなんて
聞いていない」
みたいなミスコミュニケーションも
防げますよ~。
なんだかすごくニッチな話を
綴ってみましたが、
必要な方のお役に立てれば嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


以前司会を担当した披露宴。
新郎さんの謝辞がすごく自然だったんです。

冒頭には、
「ここでどんな挨拶をするのか、
全然考えてきませんでした」
と話し始めたものの、そんなことを
ま~~~ったく感じさせないくらい、
「自然に伝わる謝辞」でした。
その新郎さんは、
こんな流れで話されていました。
(ちなみにこの方はお医者さんです)
こんな感じで、
それぞれの方に向けての思いを
語りかけるように
優しく話していた新郎さん。
普段伝えられない気持ちを
伝えたいという明確な意思が
あったからこそ、
その場で言葉を選びながらも
とんでもなく印象に残る
謝辞になっていました。

これこそが謝辞の原点であるかのような
そんな光景を見せてもらえました。
飾り立てた言葉や、
普段言い慣れない言葉を
羅列した挨拶よりも、
いつも通りの語り口で
想いを伝えることが
どれほどまでに人の心に届くのかを
垣間見た瞬間でした。
いつもいつも思う事ですが、
「結婚式ってやっぱりいいなぁ・・・」
と、再認識させてもらえるような
心のこもった自然に伝わる謝辞でした。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


私自身が人前に立って
話をするということを生業にしているからこそ、
自分自身を含め、あらゆる人の「話し方」
は常に興味深く見てしまいます。
話し方は印象を左右します。
ということで今日は、
私が個人的に思う
【印象のいい人の話し方】
をあげていきますね。

①語尾が綺麗
「○○です~」
といったように、
語尾が伸びていたり強くなったりすると、
それだけで残念な印象になってしまいます。
もちろん多少語尾が伸びることは
誰しもあるもの。
でも必要以上に語尾が伸びたり、
強すぎたりすると、
話の内容が入ってこずに
そこにフォーカスしてしまいます。
語尾を丁寧に置くようなイメージで、
優しく発音することで
「語尾が綺麗」になりますよ。
「えー」「あのー」といった
話の途中に入るものを「フィラー」
と言います。
その言葉自体に意味はないものの、
話し手が次の言葉を思い出すときや、
もはやクセになってしまって
自然に出てしまう方も多いんです。
もちろん、少しであれば気になりません。
でも、話すたびに必ず「えー」「あのー」
といった言葉からとなると・・・
話自体が全体的にだらーんとした感じに
なってしまいます。
普段から何となく言葉を発していると、
言葉を雑に発している印象になりがち。
アナウンサーのようないい滑舌を目指す
ということではないものの、
一音一音丁寧に言葉を発することを
意識している方の話し方は、
それだけでとても好印象です。
いかがでしょうか。
私自身に対しても自戒を込めて
あげてみた、
印象のいい人の話し方。
ちょっと意識を向けるだけで
ガラリと印象はよくなります。
ぜひぜひ試してみてくださいね。

本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


披露宴1週間前。
私は新郎・新婦さんと
披露宴の進行確認をするのですが、
手紙を読む新婦さんに
必ず確認していることが2つあります。
①マイク
・スタンドマイク

OR
・新郎さんがハンドマイクを持つ

特に要望もなければ、
会場がいつもやり慣れている方法で
マイクが用意されます。
(比較的新郎さんがハンドマイクを持つ
スタイルを推奨しているところが多いです)
私は進行確認の際に
新婦さんに希望を聞くのですが、
正直そんなことにまで思い至っている
新婦さんはほぼいません(笑)
司会者目線から見て、
些細だけれどもすごく大事なことだと
思っているんですよ。
「スタンドマイクを用意してほしい」
という新婦さんは、
「手紙を読むことにしっかりと集中したい」
という思いからその希望をおっしゃいます。
一方「新郎さんがハンドマイクを持つ」
という方法で読みたいという新婦さんは、
「新郎と一緒に想いを伝えたい」
そんな一体感を求めて・・・
との思いからその希望をおっしゃいます。
正直ここは「好みの問題」と言えます。
【新婦さん自身がどうしたいのか】
という視点から希望を伝えると
ご自身のベストな状態で
手紙を読めますよ~。
②涙のケア
手紙を読んでいる最中に、
感極まって涙を流す・・・
極々自然に新婦さんに起きる
この現象。
その時に、隣にいる新郎さんに
・涙を拭いてもらう
OR
・ハンカチを手渡してもらう
いずれかの希望を伝えておくのは
結構大事です!

というのも、
新郎さんが「涙を拭く」という行為が、
男性ならではなのか思いのほか
「ゴシゴシ」になっちゃうケース
めちゃくちゃ多いんです。
よかれと思って、さらには大勢の人の前で
見られながらの新婦さんの涙ケアのため、
予想以上に力がこもってしまうようです。
これも新婦さん自身がどうしてもらうのが、
ベストなのかをあらかじめ決めておくのは
すご~く大切です。
せっかく素敵ないい手紙を読んでいるのに、
よかれと思って一生懸命ゴシゴシされちゃうと、
メイクが取れたり色々と支障をきたします。
これから披露宴で、
手紙を読む予定の新婦さん。
ぜひあらかじめ
①マイク
②涙のケア
この2つの希望を新郎さんと話して
①については会場スタッフに
伝えてくださいね。
老婆心な司会者からの、
おせっかいな確認の提案でした。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


ある統計でこんな結果が出ているそうです。
それは・・・日本人は5割弱の人が
感謝を伝えるのが苦手ということ。
(出典:ASAHIグループ調査・2012年)
感謝といえば、結婚式こそ
それを伝える絶好の機会ですよね。
この統計結果を目にして、
私が感じたことがあるんです。

結婚式の主催者でもあり、
当日の主役ともなる新郎・新婦さん
にとっては、親御さんや家族そして
これまでお世話になっている大切な
ゲストの向けての感謝を伝える日
でもあります。
古くから日本では
「阿吽(あうん)の呼吸」など、
「言わなくても察すること」を
美徳とする文化が根付いていますよね。
「面と向かって感謝を述べるのが苦手」
という方は、意外と多いのでは
ないでしょうか?
・気恥ずかしい
・言葉で言わなくても分かる筈
・照れくさい
・笑われそう
・カッコ悪い
・他人行儀
などなど・・・
人それぞれ感謝を上手く
伝えられない理由があります。
日常では、
忙しくて聞いてくれなさそうな
雰囲気だったり、
素直になれないことだって
ありますよね。
でも!結婚式は
非日常的な記念日だからこそ
感謝を伝える絶好の機会なんです!
伝えたい側、受ける側、
ともにココロの準備は
戸惑いながらもできているから。
そんな結婚式で話す言葉を、
どう書けばよいのか、
何から伝えればいいのか・・・。
普段していないこと、避けていた事を、
突然求められても、
流行りはおろかやり方・加減なんて
どうしてよいかわからない・・・
きっと戸惑ってしまいますよね。
『ネットや本で調べてみても、
言ってることが本やサイトによって
バラバラ』
『感動する例文を参考に
してみたけれど、
なんかしっくりこない』
『本当にこのままで大丈夫なのか』
これらは、私が実際に
新郎・新婦さんから聞いてきた
率直な気持ちです。
残念ながら、
例文には新郎・新婦さんの
本当に伝えたい感謝の気持ちは
なかなか見つけられないものです。
ご自身の感じたことや、
思ったことから紡ぎだされる
言霊こそ、想いをのせて届ける
最強のものなんです!
結婚式は想いを伝える
いいきっかけになる。
そんな気持ちから結婚式をしたい!
という新郎・新婦さんが
増えることを祈るばかりです。
ということで今日は、
日本人は感謝を伝えるのが苦手
という統計結果から、
結婚式は感謝を伝える絶好の機会
ということについて綴ってみました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。



