結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -5ページ目
結婚式に列席してくれた方に贈る
引出物。
私、引出物は
「日本人の相手を思いやる
気持ちに溢れた習慣だなぁ~」
って、すごく感じるんです。

ちなみに・・・
引出物に添えられる、
縁起物(えんぎもの)をご存知ですか?
縁起物とは、
結婚式に来てくれたゲストに、
「良いことがありますように」
という願いを込めて、
縁起のいいものを「縁起物」
として贈る、
そんな意味があるんです。
元々引出物は、
「割れる」とか「別れる」を
連想させる偶数を避ける傾向が
あるんです。
(これ!ご祝儀にもある傾向ですよね)
そこで引出物の品数を奇数にするために、
メインの引出物・引菓子に続いての
「3品目」として縁起物が贈られるように
なったと言われています。
とはいえ最近では、
こういった品数の数字にこだわらずに
メインの引出物と引菓子の
2品を用意するという
新郎・新婦さんも少なくありません。

これはあくまでも、
「予算を削る」という
観点からの発想ではなくて、
ゲストが持ち帰る際に
負担にならないように、
そして引出物自体の金額をあげて
より良いものを用意したいという
ことからこういう傾向みたいです。
そんなこんなで「縁起物」が
引出物の中でのマストではない昨今
ではありますが、
私はこの「縁起物」に込められている
意味がすごく素敵だわぁ・・・
感じているタイプの人間です。
ここでちょっと
うんちくタ~~~イムです!

縁起物には、
こんなものがあるんですよ~。
・かつお節
鰹の身を真ん中で切り分けて作られる
かつお節。
背中側の「雄節」とお腹側の「雌節」
を合わせると「夫婦一体」となる姿が
「夫婦円満」の象徴として贈られる
ようになりました。
・昆布
昆布はかつて「広布(ひろめ)」と
呼ばれていて、
「お披露目」という言葉の由来にも
なっています。
そんなことから、縁起の良い席で
昆布を贈る文化が大切にされてきた
日本。
そして「こんぶ」という読み方と、
「よろこんぶ」をかけて、
お祝いの品に欠かせない一品に
なったそうです。
・うどん
昔から長寿の縁起物として、
重宝されてきたうどん。
うどんの持っている、
太くて長いというイメージから
「夫婦生活が長続きするように」
という願いが込められています。
・金平糖
小さくて可愛らしい金平糖。
とはいえこの金平糖は作るのに
手間がかかり、日数を要します。
これは夫婦も同じですよね。
良い家庭は、長い時間をかけて
夫婦がふたりで努力をして
築き上げていくものです。
そんなことから金平糖は、
「夫婦円満」の縁起物と言われています。
いかがでしたか?
何気なく引出物に添えられている
縁起物には、こういう意味があります。
私は、ウェディングプランナーを
兼任する司会者として
新郎・新婦さんに関わったことで、
こういう知識も勉強することが
できたんですよ~。
あと・・・
縁起物に限らず引出物全般には、
すごく地域性があるんです。
なので、場合によっては事前に
親御様と相談をしながら、
引出物選びをするというのも
いいかもしれません。
縁起物の話をしておきながら・・・
なんですが、
私が個人的に「素敵だなぁ」と、
ときめいたメインの引出物を
紹介しちゃいますね!
それは、
「福(服)をかける引出物」
ハンガーです。
こちらでは、ゲストの名前入りの
ハンガーを作ってくれますよ!
ナカタハンガー
勝手ながら、密かにおススメの
引出物ですよ~。

ラストは若干脱線しちゃいましたね。
失礼しました(笑)
おもてなしの心、
そして縁起の良いものを大切にする
日本の細やかさを感じる、
縁起物の話を綴ってみました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


披露宴開宴前。
ゲスト一人一人への
感謝を伝えるアイテム。
それが【席札メッセージ】です。
中々手間のかかる準備ではあるものの、
個人的に想いを伝えられる
とてもいいツールだなぁ・・・
っていつも感じています。
この席札メッセージに
写真をプラスすると、
よりおもてなし感が伝わります。
ちなみにこちらは、
プリントした写真の裏に
メッセージを書き添えたもの。
ショープレートと言われる
「見せるため飾り皿」の下に、
メッセージを書き込んだ写真を
置いておきます。
そして乾杯後の食事の提供が始まる
タイミングで、ショープレートを
スタッフが外すと・・・
裏にメッセージの書かれた写真が
置いてある、という準備を
この新郎・新婦さんは希望されました。
写真やメッセージを嬉しそうに
眺めるゲストの表情がとっても
印象的でした。
ベーシックに席札にメッセージを
書き込んでおくのもありですが、
こんな感じであえて思い出の写真に
メッセージを添えて、
しかも食事の提供前に見てもらう
というのも驚きがありますよ!
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


スピーチにまつわることを
あれこれ学んだり研究したりが
大好きな私。
そんなスピーチマニアの私が
考えるスピーチの一番基礎となり、
一番大切なものが【原稿】です。
原稿は、
「一言一句違わぬように
スピーチするためのツール」
ではなく、緊張の場面でも自分らしく
想いを伝えるための味方となる存在。
だからこそ、原稿の準備の仕方って
すごい大切。
中でもこれを一番大切にしてほしい
重要なポイントがあります。

それは・・・
【話し言葉で用意する】
ということなんです。
《原稿=書き言葉》になりますよね。
もちろん、それでも間違いはないんですが、
書き言葉では感情を込める文章には
なりにくいんですよね。
ちなみに、
私たちが日常的に使っている言葉。
会話する時・・・話し言葉(口語)
文章にする時・・・書き言葉(文語)
大きくわけてこの2種類を使い分けています。
スピーチの際に話し言葉がいい理由としては、
こんなことがあげられます。
・一文が短い
・方言などが混ざることがある
・やわらかい表現や感嘆詞が使われる
・直感的に聴き手が理解しやすい
・話しやすい
具体例があるとさらにわかりやすいですね。
例えば・・・
話し言葉/どっち 書き言葉/どちら
話し言葉/ちゃんと 書き言葉/きちんと
話し言葉/いっぱい 書き言葉/多く・多分
とはいえ、最初から話したい内容を
話し言葉にして原稿を用意するというのも
中々至難の業です。

そこでおススメなのは、
・一旦書き言葉で原稿を用意する
・書き上げたものを読みながら、
話し言葉として自然な言い回しに変えていく
こんなプロセスを経ていくと、
いいのではないでしょうか。
より、感情や想いを込めて言葉を届ける
スピーチにするために、
準備の段階でできるちょっとした工夫を
ご紹介してみました。
必要な方に拾える点があれば嬉しいです。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


新郎・新婦さんにとって大切な方が
一堂に会する結婚式。
中には色んな事情があって、
親御さんが列席されないということも
まれにあります。
先日司会を担当した新婦さん。
親御様をはじめ親族は誰も列席しない、
ということになっていました。
ところが・・・結婚式3日前になって
ご両親とご親族が
「急遽来れることになりました!」
と新婦さんから連絡が。
迎えた結婚式当日。
挙式前の親族紹介の時に、
「お母様はずっと泣いていた」と、
同席したスタッフさんから聞きました。
披露宴の歓談中。
新婦さんにそっと、
「ご両親やご親族が来てくれて
よかったですね」と声を掛けると・・・。
「実は打合せの時に言いにくかったんですが、
両親とは5年くらい一切連絡を取らずに
絶縁していたんです」
サラ~っと言われたこの一言に、
一瞬言葉を失う私。
そこで新婦さんはこう続けました。
「1週間前に彼が、
『このタイミング逃したらずっと
今のままだよ。
許せない気持ちもあるかもしれないけど、
お母さんに連絡してみたら』
そう言ってくれたんです。
両親が私にしたことを今でも許しては
いないんですが、結婚式をすると伝えたら
『ぜひ参列したい』と即答してくれて。
思い切って連絡をして良かったです」
きっと言い尽くせない色んな事情があるにせよ、
思い切って連絡をした新婦さんと
来てくれた親御様。
表向きには見えない多くの感情が、
お母様の涙になって表れていたのかもしれません。
私がこうして目の当たりにする光景は、
ほんの一瞬にしかすぎませんが
結婚式ってやっぱり特別な力が
あるのかなと思えます。

親子だからこそわかることもあり、
親子だからこそわかり合えないこともある。
しみじみ親子の絆を実感した
出来事でした。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


先日司会を担当した披露宴。
スイーツ好きなおふたりは、
ウェディングケーキではなく…
このウェディングボールを使った演出を
希望されました。
ちょっともったいないんですが、
このボールをハンマーで開くと…
マカロン登場!
※これは飴でできていて、
強度を保つために内側はチョコレートで
コーティングされています。
インパクトもあって、
ゲストは大盛り上がりでしたよ。
開宴前にゲストには、
「ふたりの好きなスイーツは何?」
ということで予想して投票をしてもらいました。
新婦さんが韓国の方だったので、
ご親族にもわかりやすいように
韓国語での案内も用意されていました。
マカロンに投票した方の中から
抽選で新郎・新婦さんから
ピエールエルメのマカロンセットをプレゼント。
ゲストにはデザートにマカロンも提供され、
皆さん大喜びでした。
ポールを一からパティシエさんが
作られましたが、
こんなにまん丸にするのってすごい!
と、開いた後のポールの中をまじまじと
眺めちゃいました。
あまり見かけたことのない演出を
披露宴に取り入れたい新郎・新婦さん。
「ウェディングボールセレモニー』
密かにオススメです。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。



