結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -6ページ目
和装を含め、和の雰囲気の披露宴を望む
新郎・新婦さんにおススメの演出。
それが・・・
【鯛の塩釜開き】です!
鯛は「おめでたい」という意味から、
お祝いの席にふさわしい縁起物
とされてきました。
この【鯛の塩釜開き】は、
ケーキ入刀の代わりに
新郎・新婦さんが木槌で
塩釜を開きます。
先日私が司会を担当した披露宴では、
ゲストに「よいしょ・よいしょ・よいしょ~」
と掛け声をかけてもらって、
新郎新婦さんに塩釜を開いてもらいました。
ちょっと前(コロナ渦)なら、
ゲストに声を出してもらうなんて
ご法度中のご法度だったので、
「こういう光景、やっぱり楽しい!」
と、心底感じながら進行してました。
ちなみに・・・
真鯛が塩釜でくるまれているんですが、
小槌で勢いよく叩きすぎると
真鯛は柔らかいので結構ぐちゃっとします。
鏡開きもそうなんですが、
小槌で完璧に開こうとせず
コツンと当てる程度で大丈夫です。
開いた鯛は「幸せのお裾分け」
として、ゲストに提供することも
可能です。
見た目のインパクトもさることながら、
演出としても華やかな
【鯛の塩釜開き】
※横から見た絵面が可愛かったです!
披露宴を和装にされる新郎・新婦さんに、
ぜひともおススメしたい演出ですよ~。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


「ゲストに負担を掛けずに
楽しんでもらいたい」
そんな思いで披露宴準備をする
新郎・新婦さん。
先日司会を担当したおふたりは、
【けん玉チャレンジ】を
ゲストに楽しんでもらいたいと
企画しました。
新郎さんが「イカゲーム」に
どハマりしたことから、
けん玉チャレンジに
たどり着いたそう。
ルールはいたってシンプル。
各テーブルの代表者2名に
1分間けん玉にチャレンジしてもらいます。
けん玉の上下は5点、
横は3点。
2名の合計点数が最も高いテーブルを
優勝として、
全員に景品を渡すというものです。
(この方たちはスタバカードを用意されました)
披露宴開宴前は、
ウェルカムスペースにけん玉を置き
自由に使ってもらい、
開宴後は各テーブルにけん玉を置き
歓談や食事の合間に練習してもらいました。
思っている以上に多くの方が、
食事の合間に楽しみながら
真剣にけん玉と向き合っていましたよ!
披露宴後半に行ったこの
けん玉チャレンジ。
優勝テーブルの合計得点は・・・
な・な・なんと!
【117点】
新郎・新婦さん
私をはじめとした会場スタッフも、
想像の斜め上をいく異次元の得点に
驚かされました。
ゲストに負担を掛けずに、
かつ誰にでも身近で簡単に
楽しめるけん玉チャレンジ。
かなりおススメの演出です。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


ウェディング司会者という仕事柄、
色んな新郎・新婦さんと
出会う機会に恵まれています。

普通に生活していたら、
きっとお目にかかることも
話を聞くことも叶わない、
多種多様な世界で生きている方が
私の想像を超えてたくさんいらっしゃいます。
生い立ちしかり、
学生時代に学んできた環境しかり、
携わっている仕事しかり。
最近特に、多種多様な職業についている
新郎・新婦さんと話をさせていただく機会に
恵まれていることもあり、
そのことを強く感じるんです。
同時に私は知らないことも多く、
無知なんだと思い知らされています。
私は新郎新婦さんとの打合せでは、
1時間30分前後で
披露宴の進行の話をさせてもらいながら、
その時間内で新郎・新婦さんの
これまで歩んできた人生の一端に
触れさせてもらっています。

「もっと時間をかけて話を聞きたい」
と思うことも多くて、
それぞれの方の人生の軌跡を
聞かせてもらうことは、
私にとって興味深くてとんでもなく
楽しい時間なんです。
人の話を聞けば聞くほど、
人生の奥深さを教えてもらっています。
『結婚式の準備をしている間、
そしてこうやって話を聞いてもらって
これまでの人生の棚卸ができました』
先日打合せをした新郎さんが、
こんな言葉を発していたのが
すごく印象的でした。
色んな新郎・新婦さんの人生を垣間見れる
ウェディング司会者という仕事は、
本当に魅力的です!
この先ウェディング司会者として
どんなにキャリアを積んでいっても、
新郎・新婦さんと誠実に向き合い
真摯な姿勢で話に耳を傾けたいと、
今日つらつらと日々感じることを綴りながら
初心にかえることができました。
今日は完全に私のひとりごとな話に
なっちゃいましたね。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


私が結婚式の中で最も愛してやまない
【花嫁の手紙】

以前司会を担当した新婦さん。
手紙の一節が、心に残る
素晴らしいものだったんです。
この新婦さん。
小学生の頃ご両親が離婚をされて、
以来お母様が女手一つで育ててくれました。
手紙の中に、
こんなエピソードが盛り込まれていました。
中学生の多感な頃。
自分の気持ちが上手く言葉に表せず、
イライラをお母様にぶつけていた新婦さん。
ある日の夜。
お母様を傷つけるとんでもない暴言を
吐いてしまったそう。
お母様はひとしきり話を聞いてくれた後、
まるで小さな赤ちゃんをあやすように
抱きしめてくれたんだそうです。
【大人になった今でも忘れることのない、
私が愛された記憶です】
この時のことをこう表現されていました。

きっとそこには気の利いた言葉は
なかったのかもしれません。
聞いているだけでその時の情景や、
新婦さんの感じた心の機微がありありと
わかるその一言にグッときちゃいました。
ただただ、抱きしめてくれたお母様。
その時のことを【愛された記憶】と
素直な一言で伝えられた新婦さん。
お母様も涙を流しながら
新婦さんの手紙に耳を傾けていたのが、
凄く印象的でした。

きっとこういう過去のことは、
新婦さんもお母様も覚えていても
あらためて互いに口にする機会は
そう多くないかもしれません。
感じた思いとと共に、それが今の自分に
どれだけの力を与えてくれているのか。
それを、結婚式という大切な人生の節目で
言葉にして伝える。
いつでも伝えられそうで、
照れくさくて伝えられないこと。
それらを思い出と共に伝えられる。
花嫁の手紙には、それが宿る気が
するんですよね、私。
色んな新婦さんの
人生の一端に触れることのできる、
唯一無二のひと時。
自身が体感したことを言葉にすることこそが、
花嫁の手紙の醍醐味かもしれませんね。
あらためてそんなことを実感した、
印象に残る一節でした。
結婚式ってやっぱりいいですね!
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


私、かれこれ10年以上
ウェディング司会の仕事をしています。

実はこの仕事「慣れ」「慢心」
との闘いの日々なんです。
特にキャリアを積めば積むほど、
注意してくれたり
指摘してくれたりといった環境が
どんどんなくなっていきます。
司会者って、やっていることが
形になって残るわけではない、
【言葉】を紡ぐ仕事です。
だからこそ、
ちょっと油断すると自分の中で
「この場面ではこの言い回し」
みたいな定型文があっという間に
蓄積されていきます。
それはそれで、スムーズな進行を
するためには大切な要素では
あるんですけどね。
あまりそこに慣れすぎてしまうと、
紡ぐ言葉に
「温度」
が感じられない気がして
しょうがないんです。

結婚式は、
それぞれの新郎・新婦さんによっても
望むイメージや空間は千差万別です。
打合せで可能な限り
希望するイメージを拾い上げて、
結婚式当日その場の空気にあった
言葉で紡いでいくのが私の仕事です。
そのためにも日ごろから、
「表現力を磨かなきゃ!」
「もっと素敵な言い回しってないかな?」
「これってウェディング業界で使っている
言いまわしだよね?万人に通じる?」
などなど・・・。
時に、自分の中でのすっかり「当たり前」に
なってしまっていることや忘れていることを
思い起こして自分自身に発破をかけて
生きていたりします。
具体的には、
目に見えたものを何通りもの
表現方法で言ってみるとか。
自分が見聞きする【言葉】に
耳を澄ませたり、
見逃さないように心にとどめたり。
自分の司会をしている様子を
スマホで撮影して、
何度も出てくる口癖がないかを
チェックしたり。
(結構私「それでは~」と話の冒頭に
言いがちです)
本当に正解のない仕事だけに、
いつもいつも自分自身を疑っています。
「慣れ」「慢心」の海に溺れないために。
そして、時に視点を自分だけではなく、
新郎・新婦さんやゲストの目線から
考えることもすご~く大切なんだと
実感しまくることもあるんです。

そのためにも、
司会の依頼をしてくださる
新郎・新婦さんに
程よい距離感で寄り添って、
思いをくめる司会者でありたいと
ひとり勝手に心が熱くなる
そんな瞬間が最近ありました。
私の場合は、
日々の雑事に仕事に追われ
忙しくなりすぎると、
司会者として
一番大切にしなきゃならない
言葉を丁寧に紡ぐ感度が
鈍りがちなんです。
だからこそ意識して、
自分のために時間を作り、
自分の発する言葉を見つめ直すことが、
めちゃくちゃ大切なひとときなんです。
なんともマニアックな
「私のこだわり」みたいな話を
つらつらと綴ってしまいました。
こういうことが私にとって、
”言葉を紡ぐ”を仕事にする者として
大切にしていること
の原点なのかもしれません。
完全に私のひとりごとに
付き合わせてしまい失礼しました(笑)
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。



