結婚式に特化したスピーチレッスン・マリアージュスピーチⓇ -6ページ目
披露宴冒頭のウェルカムスピーチ、
結びの謝辞。
可能であれば話す内容を頭に入れて、
何も見ないで気持ちを伝えられるのが
一番いいですよね。
とはいえ、何かとあわただしい結婚式準備。
ウェルカムスピーチや謝辞の準備
だけではありません。
私は、話すない内容をしたためた
メモを見るのは、
全然ありだと思っている派の司会者です!
しっかりメモを準備して、
当日は思いっきり披露宴を楽しむ、
この方法は本当におススメです。
先日司会を担当した際、
新郎さんが準備されていたメモに
感動しちゃったんです。
それがこちら。
用紙を二重にしていたんです。
これはメモを持った時に、
ゲストに透けないようにといった
配慮からした準備だと教えてくれました。
ちなみにこの方法。
すでに披露宴を経験している
友人から教えてもらった方法なんだとか。
友人がメモを見ながら話す様子を
後から写真を見返したときに、
思いっきり文字が透けて見えていて
「ダサい・・・」と率直に感じたそう。
大切な友人には、
同じ思いをしてほしくないと
わざわざ教えてくれたんだそうです。
こういうちょっとした気遣いのある
事前準備。
意外と思いつくようで、
思いつかないものです。
ということで、
これから披露宴という新郎さん。
ウェルカムスピーチや謝辞を
メモを見ながら話す際は、
用紙を二重にしてみてくださいね。
その仕草はとてもスマートですよ!
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。


披露宴で多くのゲストの振る舞いを
見ている私。

以前司会を担当した披露宴。
新婦さんはマナー講師でした。
新婦側主賓卓は、
全員がマナー講師。
当たり前ですが、
皆さん所作が美しかったんです!
特にそれが際立っていたのが、
乾杯の振る舞い。

グラスを目の高さにあげて
『乾杯!』と発声した後、
その後グラスをテーブルに置いて拍手。
この動き。
テーブルの方全員が綺麗に揃っていて、
本当にエレガントでした。
ちなみに、乾杯のこの振る舞いは、
マナー的にも完璧でした。
(皆さんマナー講師だから当たり前ですが・・・)
結婚式のようなフォーマルな場では乾杯の際、
基本的にグラスを合わせないのがマナーです。
これもちゃんと意味があるんです。
『結婚式という場で、
グラスを合わせてヒビが入るのは
縁起が悪いから』
ということから、
こういったマナーが基本なんだそう。
私もベテランホテルマンさんにこの話を
聞いて初めて知った身なので、
偉そうなことは言えないんですけどね。
とはいえ、グラスを合わせないのは
あくまでも「基本的」という注釈がつく話。
あくまでもその場の雰囲気を大切にするために、
グラスを合わせることもあり得ますよね。
その辺は臨機応変でよいそうです。

ただし、
シャンパングラスは華奢な作りなので、
【グラスが軽く触れる程度に
乾杯をしてもらいたい】
ということでした。
美しい乾杯の振る舞いをされる
皆さんの姿に刺激を受け、
それがきっかけでベテランホテルマンさんに
乾杯のマナーについて教わることができました。
興味を持って見聞きしていないことが
まだまだたくさんある私。
本格的にマナーを学びたくなっちゃいました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


たまたまなのか、偶然なのか、
ここ最近司会を担当した新郎さんが、
披露宴結びの謝辞で涙する方が多いんです。
謝辞とは、披露宴を締めくくる挨拶。
その前に、
新婦さんが親御さんに向けて手紙を読んだり、
新郎さんのお父さんが両家代表としての
挨拶である謝辞を一足先に話したり。
これらの後に、新郎さんの謝辞となって
言葉を発するという流れになることが
多いんですよね。
涙を流したり、
声を詰まらせながら必死に言葉を
紡いでいた新郎さんに共通していたことが
あるんです。
それが・・・
新婦さんの手紙、新郎さんのお父様の謝辞、
これらが共に本当に心がこもっていて
涙腺がゆるむ瞬間に溢れていたということ。

特に新婦さんの手紙に関しては、
新郎さんは隣でマイクアシストをします。
文面に共に目を通しながら、
新婦さんの声を通して手紙の内容を
噛みしめるからこそ、
より一層心の琴線への触れ方が
誰よりも大きくなるんじゃないかと
思うんですよね。
思わずご自身の謝辞で涙が溢れて
声を詰まらせた新郎さんは、
言葉を振り絞って以下のように
謝辞を締めくくっていました。

『まさか私自身が泣くなんて・・・。
まったく想像していなかったので、
自分で一番驚いています。
これだけは言わせてください。
今日こうして皆様の前で結婚式ができて
本当に幸せです。
ありがとうございました。』
飾り立てたり、気の利いた言葉では
ないかもしれません。
でも、このシンプルな言葉に、
新郎さんの想いが込められまくっていた
ように感じたんですよね。
私ね、これこそが結婚式の謝辞での
醍醐味じゃないかと思うんですよ。
結婚式の場に集っているのは、
新郎・新婦さんの幸せの門出を
お祝いしに来てくださった方達。
その皆さんが聞きたいのは、
この新郎さんが話したような
素直な気持ちなんじゃないかと・・・。
言葉からは気持ちが伝わり、
声からは感情が伝わる。

これは、私がリアルな感情が垣間見える
結婚式ならではの空間でのスピーチで、
常に感じていることなんです。
新婦さんは手紙を読む際に
意外と冷静で、
かえって涙を流しそうもない
新郎さんの方が意外と涙もろい?
こんなことを思わず感じて、
お手伝いしている身としては
むしろ心がほっこりしちゃいました。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


「結婚式」という日常とはちょっと違う
独特な緊張感に包まれた中でのスピーチ。
実際にその空間で数多くのスピーチを
聞いてきた私。
さらには、
スピーチレッスンをご提供する中で、
誰しもが抱く「緊張の要因」なるものを
考えてみました!

①準備不足
恐らく、これが圧倒的だと思うんです。
話す内容 (原稿・手紙) をまとめる
ことをないがしろにすると・・・
よほど人前で話す機会や経験に
恵まれている人でない限り、
言いたいことや伝えたいことが何かを
話している本人が見失ってしまいます。
さらには、
・当日の立ち居振る舞い
・目線
・マイクの扱い方
・スピーチ本番前の準備
・心構え
↑こういうことを知っているだけで、
緊張を緩和できるんですよ~。
人って、
わからないことや想像のつかないことは
怖くて当然だし、緊張もしますからね。
特に初めての場所でのスピーチでは、
なおのことです。
可能であれば、
自分が実際にスピーチをする場所に立って、
会場の様子を見ておくだけでも
スピーチ本番を安心して臨めますよ~。
これも大事な準備ですよね。

②過度なプレッシャー
これも結構な確率で思い浮かぶ、
緊張する要因ですよね。
「上手く話さなきゃ」
「噛まないようにしたい」
「面白いことを言って場をなごませたい」
「ちゃんと話せる人に見られたい」
過度なプレッシャーを感じて
緊張している人からは、
↑のような言葉をよく聞きます。
こういう思いを抱くのは、
ごくごく当たり前な自然な感情
だと思うんです。
でもね、これらはすべて「話し手」
すなわち「自分視点」の思い込み。
こんな思いが頭に浮かんで、
緊張をしてしまったら
視点を「聞き手」そう!「他者視点」
で考えてみることをおススメします!
スピーチにおける話し手の役割。
例えば、友人スピーチであれば、
新郎さん、もしくは新婦さんの
いいところ・素敵なところを
その場に集っている人達に
紹介することが、一番大切な役割。
花嫁の手紙であれば、
これまで育ててくれたご両親への
感謝の気持ちを素直に伝える。
新郎さんのウェルカムスピーチ・謝辞
であれば、
結婚式の主催者として、列席してくれた
ゲストに向けて感謝の気持ちや、
こんな結婚式にしたい!という想いを伝える。
そう、
「心からの想いを聞いている人に伝えよう」
とすると、
「上手く見せたい」
「よく思われたい」
という思いはあまり意味がないと
気付くかもしれませんね。

以前から、このブログでも
スピーチでの緊張対策は、
【準備と練習】と綴っていますが、
本当に本当にそうなんですよね・・・。
準備と練習をしっかりとしておくことで、
過度なプレッシャーからも解放されて、
むしろ適度ないい緊張感に包まれて
スピーチができますよ!
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。


披露宴前半。
司会者が行うことが多い
新郎・新婦さんのプロフィール紹介。

私は打合せの際に、
新郎・新婦さんがあらかじめ記入して
持参してくださったプロフィールシートを元に
そこから色々インタビューして
一旦原稿を作るようにしています。
そこで新郎・新婦さんの希望を聞いて、
それを原稿に反映しているのですが・・・
人それぞれ色んな経歴があります。
例えば・・・
・浪人、留年した
・しばらく無職だった時期がある
・転職を何回もしている
・学校名は言ってほしくない
などなど。
この手の話を新郎・新婦さんが
してくれた時に、
私が必ず伝えていることがあります。
それが、
【プロフィール紹介は
履歴書ではありません】
ということなんです。

これが就活や転職の面接であれば、
経歴を偽る(または言わない)
のは気が引けますよね。
でも、結婚式はほとんどのゲストが
お相手のことを詳しく知りません。

そんな方達に、
『お相手のこれまで歩んできた人生や、
ふたりの結婚に至るまでの軌跡』
についてご紹介する場でもあります。
だからこそ、
主役である新郎・新婦さんが
『言ってほしくないこと』は、
言わないに越したことはないと
私は思っちゃうんです。
そんな話を新郎・新婦さんに
してあげると、
ほとんどの皆さんがホッとされます。
一見マイナスに思えることも、
言い方一つでその方の個性になる
なんてこともあるので、
その際は表現を柔らかくしたり
ご希望があればクスっと笑えるように
原稿を作ることもあります。
そう、プロフィール紹介は
履歴書ではなく、
新郎・新婦さんのファンになって
ふたりの結婚生活を応援していきたい!
と、ゲストに思ってもらえるように
することも大事な役目だと思うのです。私。
ということでこれから結婚式という
新郎・新婦さん。
どうぞご自身にとって
『言いたくないこと』
があれば、
遠慮なく司会者に相談してみてくださいね。
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。



