今日は最近私がふと思う
ひとりごとな話を綴ってみます。
かれこれ15年以上ウェディング司会の
仕事をしている私。
実はこの仕事「慣れ」「慢心」
との闘いの日々なんです。
特に、キャリアを積めば積むほど、
注意してくれたり
指摘してくれたりといった環境が
どんどんなくなっていきます。
司会者って、やっていることが
形になって残るわけではない、
【言葉】を紡ぐ仕事です。
だからこそ、
ちょっと油断すると自分の中で
「この場面ではこの言い回し」
みたいな定型文があっという間に
蓄積されていきます。
それはそれで、スムーズな進行を
するためには大切な要素では
あるんですけどね。
あまりそこに慣れすぎてしまうと、
紡ぐ言葉に
「温度」
が感じられない気がして
しょうがないんです。
結婚式は、
それぞれの新郎・新婦さんによっても
望むイメージや空間は千差万別です。
打合せで可能な限り
希望するイメージを拾い上げて、
結婚式当日その場の空気にあった
言葉で紡いでいくのが私の仕事です。
そのためにも日ごろから、
「表現力を磨かなきゃ!」
「もっと素敵な言い回しってないかな?」
「これってウェディング業界で使っている
言いまわしだよね?万人に通じる?」
などなど・・・。
時に、自分の中でのすっかり「当たり前」に
なってしまっていることや忘れていることを
思い起こして自分自身に発破をかけて
生きていたりします。
具体的には、
目に見えたものを何通りもの
表現方法で言ってみるとか。
自分が見聞きする【言葉】に
耳を澄ませたり、
見逃さないように心にとどめたり。
自分の司会をしている様子を
スマホで撮影して、
何度も出てくる口癖がないかを
チェックしたり。
(結構私「それでは~」と話の冒頭に
言いがちです)
本当に正解のない仕事だけに、
いつもいつも自分自身を疑っています。
「慣れ」「慢心」の海に溺れないために。
そして、時に視点を自分だけではなく、
新郎・新婦さんやゲストの目線から
考えることもすご~く大切なんだと
実感しまくることもあるんです。
そのためにも、
司会の依頼をしてくださる
新郎・新婦さんに
程よい距離感で寄り添って、
思いをくめる司会者でありたいと
ひとり勝手に心が熱くなる
そんな瞬間が最近ありました。
私の場合は、
日々の雑事に仕事に追われ
忙しくなりすぎると、
司会者として
一番大切にしなきゃならない
言葉を丁寧に紡ぐ感度が
鈍りがちなんです。
だからこそ意識して、
自分のために時間を作り、
自分の発する言葉を見つめ直すことが、
めちゃくちゃ大切なひとときなんです。
なんともマニアックな
「私のこだわり」みたいな話を
つらつらと綴ってしまいました。
こういうことが私にとって、
”言葉を紡ぐ”を仕事にする者として
大切にしていること
の原点なのかもしれません。
完全に私のひとりごとに
付き合わせてしまい失礼しました(笑)
本日も結びまでお読みいただき
ありがとうございます。