披露宴で多くのスピーチを
聞いていると、
大切なことが色々見えてきます。
以前司会を担当した披露宴。
とっても対照的スピーチをされた方がいたので、
そこで私が感じた話を綴っていきますね。
対照的だったのは・・・
新郎さんと、
乾杯の発声をした新郎さんの上司。
新郎さんは、
打合せの時から私に
ウェルカムスピーチや謝辞に関して、
可能な限り自分の疑問をしっかり質問。
打合せ後には、
当日感じるご自分の気持ちも
盛り込みながら原稿を準備。
そして、新婦さんに聞いてもらいながら
マイクの前に立ったことを想定して
何度も練習をしたそうなんです。
その甲斐あって、
ご自分の想いを盛り込んだ
聞き手を惹きこむような
スピーチでした。
でね、かたや新郎さんの上司。
スピーチ冒頭から、
準備していた内容が緊張で
とんでしまって頭が真っ白に。
なんとか、
思い出しながら話しているものの、
途中で
「え~っと次に
何を言おうとしていたんでしたっけ?」
と、照れ隠しで聞き手に問いかける
そんな状態にまでなってしまってました。
とにかくその照れ隠しも、
見ていてなんだかとっても
切なくなっちゃったんですよね。
そして、しどろもどろで祝辞を述べて、
グダグダなまま乾杯の発声を
されていました。
披露宴お開き後に、その上司の方に
「ありがとうございました」と
お声をかけたところ、
悲しげに苦笑いと共にお辞儀だけをされて
会場を後にしていました。
そんな上司の方とは対照的に、
新郎さんはこんなことを話してくれました。
「結婚式をやることになって、
とにかくスピーチが苦痛だったんです。
でも、塩沼さんにアドバイスをもらって
できる準備をすべてやったら、
今日本当に開き直ることができました。
上手い話し方じゃなかったかもしれないけど、
自分の想いは全部伝えられました。
準備。めっちゃ大事ですね!」
納得できる準備をした人と
納得できる準備ができなかった人。
こんなにも差が出るものなんですね~。
準備と言えば・・・
以前、力士の照ノ富士関がインタビューで、
準備についてこんな話をされていました。
「普段やってきたことしか、
場所で出ない」
本当にその通りですよね!
スピーチでもなんでも、
準備でやってきたことしか
出せないもの。
スピーチを成功させるために大切なこと。
それは準備。
その大切さを痛感した話でした。
本日も結びまでお読みいただいて
ありがとうございます。